第3話 いつも通りの朝

うっわ、最悪。

あのまま結局、熟睡しちゃったんだー!!


3度寝常習犯の自分にかけた

最後の保険のアラームがうるさく鳴った頃、

私はようやく意識を取り戻して、

慌てて家を出た。


いつもと変わらない、

鬱陶しいくらいに眩しい朝。

そんな気分じゃないっつーの。

いつもと変わらない電車、空気、会社。

やりたいことじゃないけどとりあえず就いて、道端の占い師に言われた通り、

ここでやりがいを見つけることに賭けたが

もう3年は経った会社。


何も、変わらない。

私は、あの日から何も、変われないんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る