第14話 生き霊

生きてたらやはり、人は恨まれる事があります 




妬みを買ったり恨まれたり、本人に身に覚えがないけどそういったものを買う?飼う?人がいます 




私の母です、私の母は地元に伝わる舞踊を習っていました 



20年くらいコンビを組んで時には人の結婚式で披露したりまるで姉妹のようでした 


しかも母の事を相方の方が物凄く気にいってる様子で髪型まで真似して後ろから見たら本当に姉妹みたいでした 



もちろん血も繋がっていないですし母は姉妹なんかいません 



そんな母は一人っ子で育ちちょっと天然が入っているのと歳に合わず無邪気な性格な為コンビを解消したいと相方の方に伝えたそうです 



それから悪夢の始まりでした 



何か稽古着の入った袋があったそうなんですが大きなゴキブリが入っていたそうです 


もちろんその方が入れるはずはないですが私は嫌な予感がしていました 


相手はコンビ解消を快く思ってないのも直感的にわかりましたし、こういった不快な虫なんかが目の前に現れる時は予兆だったりするからです 


実際、コンビ解消後からは無視をされて電話をしても繋がらず伝達がうまく行き届かないらしいのです 



それでも私は人様を責めるのではなく、母が原因だと告げました 



単なる一つだけかもしれないがそれが唯一の原因なわけです 



土地柄もあってこの辺りは昔から城下町でプライドが高い方も多く住んでいます 


それが逆に他の地域からすると差別的に見てるようで井の中の蛙のように馬鹿にする者もいたみたいですが私自身そんな世間知らずにならずに母にきちんと謝るようには伝えてはいます 



実は母自身は悪気なく他の方ともコンビを組んでみたいと言ったはずなんですがそれ以来あきらかに運がないのです 



これは他人の生き霊飼ってる可能性があります 




まあ、他にも母は運がない原因があるのですが、生き霊は厄介です 




その名の通り生きてる人間が送ってきてるのでパワーがあります 



意識的、あるいは無意識に飛ばされてくる生き霊ですが返し方はあります 




一番はまず、相手とよく話し合う事です、人間なんて憶測で誤解だらけです



それを一言でも話しあえば案外相手は何とも思ってなかったり誤解が解けます 



何より肩が軽くなるのを実感するでしょう 



あとは菓子折りかなんでもいいから差し入れなんかを持っていってあげたりするだけでも呪いがあっさり解けたりします 



以前職場に頭にお団子を作ったアップの髪型の可愛らしい女の子が居たのですがその子の話をしたいと思います。

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