#140字小説 7/16投稿分 第二集

娘が自殺した。周国家主席に強姦された。証拠もあるが警察は取り合わない。だから復讐を決めた。

警護は厚いが党大会の握手会なら。武器は持ち込めない。命懸けで己の右手を毒手と化した。

周が目前に。手袋を外し毒で変色した右手を差し出す。毒爪で引掻いてやった!

俺は復讐を果たした。 #140字小説

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水中に入った時、俺は魚になる。

水の音。冷たい水温。微かな手応え。宙を浮くような感覚。母なる水を五感で感じる。

俺は自由だ!水中にいる間だけは!俺は何ものにも縛られない!

許された僅かな自由時間。残された僅かな人生。

重罪を犯して死刑判決を受けた俺は、明日、絞首台に登る。 #140字小説

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サッカーが好きだ。幼少からスクールに通いユースへ。だがユースはマンネリ。心が躍らなかった。

ユースから高校へ。高校サッカーは県予選で敗退。社会人になりサッカーをやる機会は無くなった。

そんなある日友人に誘われサルを始めた。燃えた。

小さな大会で仲間と共に優勝。俺の誇りだ。 #140字小説

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末期がんの宣告を受けて3か月になる。もう余命幾ばくもない。

1年前まで普通の生活を送っていた。体調に異変も感じなかった。それが今では無菌室のベッドの上で体中に管を付けられている。

窓から外を見れば雀が無邪気に鳴いている。

雀よ、愛する人に伝えて欲しい。ずっと好きでした…と。 #140字小説

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とうとう流行りの異世界転生、俺の番!

異世界トラックに轢かれて神の元へ。チートガン積みでやりたい放題!

勇者なんて真っ平ごめん。そんな重荷は背負わない。こんなチートを貰ったんだ、自由に生きてやる!王も兵も、神でさえも俺を止める事なんて出来やしない!

…という夢を見たのさ。 #140字小説

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