巨乳な幼馴染みをサイゼリヤに連れて行ったら、惚れられて結婚まっしぐらなんだが!!?
俺氏の友氏は蘇我氏のたかしのお菓子好き
第1話 サイゼリヤは最高だろぉ!!?
※注意※
本作は実在するどの人物・団体にも関係ございません。あくまでフィクションですので、その点をご踏まえの上お楽しみ下さい。
もしも、何か特定の企業様を彷彿としてしまう描写がありましても、リスペクト・尊重の上ですので何卒ご容赦を。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「なんだコレ……!!?」
三連休だというのにダラダラと昼過ぎまでスマホで適当にSNSを巡回していた俺は、とあるツイートがトレンドに入っていることに気がつく。
見知った企業の名前に目を惹かれて見てみれば……。
「なんなんだこれは………」
ネットの大海原に挙げられた一枚のイラスト。
そしてそれに群がり、よって集って悪口を言いまくる大人たち。
普段なら『またやってるww』と、一人笑いながらフォロワーもろくにいないアカウントで擁護意見でもつぶやくところだが、今回ばかりは見逃しておけなかった。
「おい……俺は……俺は…………」
なぜなら、俺はずっと昔から。
「サイゼリヤが大大大大好きなんだっ!!!!」
子供の頃、親に手を惹かれて入ったサイゼリヤ。
壁に描かれた謎の天使の絵に心を踊らせ、コップの白い格子線を指でなぞっていた。
エビのサラダとピザを家族で頼み、そこから各々の好きなものを頼む。
ミラノ風ドリアでも、たらこパスタでもアーリオオーリオでもいい。
そしてドリンクバーなんかもつけて、ウキウキと待つのだ。
何故か爆速で来るエビのサラダを取り分けつつ、待ち時間に間違い探しに心躍らせたではないか。
そんな、そんなサイゼリヤが俺は大好きだ。愛していると言っても過言ではない。
安いと、そんなところにしか行けないのと嘲笑われるかもしれないが、俺は言ってやりたい。
安いのの何がいけないんだと。
この美味しさでこの安さ。その裏には企業様の弛みない企業努力が隠れているに違いない。
そんな努力の結晶を、俺達の味方を笑うなんて……許せん……実に許せん……!!!!
「……ってやる……やってやる!!!」
俺は頭に血が上るのを感じながら、緑アイコンのSNSアプリを立ち上げる。
「サイゼリヤは最高なんだ……!!!!」
自分でも怖いくらいに冷たく、それでいて熱い声を吐いて、俺は彼女に電話を掛ける。
このイラストに出てくるのと同じ、幼馴染み。しかも、巨乳。
最近会ってなかったし三連休初日の夜ともなれば忙しいかもしれない。だが、俺には呼べるような相手が彼女しかいなかった。
プルル……プルルル、2,3回のコールのあと彼女は出た。
「久しぶりだな。少し、お願いがあるんだが……。」
俺はこうして、後輩の巨乳幼馴染みと三連休の初日、サイゼリヤで再会することになった。
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