社会人6年目
ひじぽん
第1話
僕は今年で25歳になる
高校を卒業し4月に陸上自衛隊に入隊した
きっかけはなんてこともない、ずっと働けそうだったからって理由だけ
入隊1年目はまぁまぁ充実していた気がする
2年目になるとこれが少しやっかいで、違う職業に憧れを持ち始めた、結婚かある階級に行かないと駐屯地にずっと住まないとだめなので外の世界が羨ましく思えるからだ。
飲み屋などで一人暮らしのOLの話や、普通の会社に勤めてる人の話を聞いていると自由にできていいなと思ってしまったからだと思う。
平日も土日も外に出れる時間は決まっている
その時間までに帰ってこないとしばらく外出できなくなったりしてしまう
そんなのがずっと続くと外の仕事に心変わりがしてしまう
3年目はもう慣れてしまった気がする。
別にこのままでいいやなんて思ってしまえたから何も考えなくてよかった。
4年目でピークが来た。
外の仕事の説明会などに参加してしまいそこで企業の話しを聞いて辞める決意を僕はしてしまった。
4年目の終わりに退職をしてテレビ局で働き始めた。
5年目、外の仕事は自由で好きだ
帰る時間も、仕事終わりも、好きなことができる。
自衛隊で過ごした4年に何が無かったのだろう。
そして6年目、僕の心に穴が空いた気がする。
外の仕事もそんなに楽しいわけでもなかった。
確かに仕事が終わった後は自由でなんでもできる
外に出て遊びに行くのも許可も必要ない、家に帰る時間も自分の気分次第だから最高だった。
でも何かが足りない気がした。
最近そればかり考えている
違いを考えていた、仕事の違い、休日の過ごし方の違い、職場仲間の事を考えた。
結論が分かった、駐屯地では仕事仲間と常に一緒にいる。
起きてから寝るまで、休日は除いて、それを今寂しいと感じてしまっている自分がいる。
長い文章をつらつらと書いたがつまり何が言いたいのかというと、寂しいのだ。
社会人6年目 ひじぽん @hh00004
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