第59話 SFの根底にあるもの
皆さま、ご無沙汰しております。近頃ダイエットをしていて、3つ離れた妹がいるのですが二人で「ちょっと痩せたよね」とか「私も痩せた~」と会うたびに比べっこしつつ頑張っております。運動だけだと辛いのですが、好きな動画を見ながらだと割と頑張れます。
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さて、執筆のお話です。死体賞の執筆をする傍らでSFの勉強を始めまして、小説読んだり、アニメを見たり、映画で研究したり様々なアプローチをしているのですが進めるごとにSFに対する向き合い方が変わってきました。
というのもわたしはこの頃、「環境問題に対する主義主張をしたい、反戦を訴えたい!」と燃えるような思いばかりを抱いていたのです。ま、世界情勢もありますよね。誰しもきっと思う、わたしも色々思わなくはないです。でも、なんかそれってSFへの向き合い方としては違うのじゃないかなと思うようになってきたんです。
最近、早川書房の『なめらかな世界と、その敵(伴名練)』というSFの短編集を読んだのですが「ああ、こういうの面白いかも」と純粋に思ったんです。初心者にも取っ付きやすいハードSFらしいのですが(それでもわたしには難しかったです)、それを読んでいてふとした瞬間に、SF作品の根底にあるのは知的好奇心じゃないかって強く感じたんです。わたしはSFを書く際に主義主張をしたがっていました。でも、知的好奇心をしっかり描くことの方がレベルアップを目指してる今の自分には必要じゃないかって思ったんです。
わたしは大学のときに子供たちに科学を好きになってもらいたいと志を抱いて創作を始めました。そのわたしが主義主張ばかりをしていて本来の科学の面白さを説くような作品を書けなければきっと願っていることはいつまでも達成できないままです。
憤りも主張も超えて純粋に科学の面白さを書くことで伝えられることがあるんじゃないかと感じたんです。
でもな、って。科学ばかりでもたぶん伝わらないんですよ。物語はそこの兼ね合いかなって思ってます。うぬぼれかもしれませんが、わたしの作品の良さは分かりやすいこと。そこで思う。SFは分かったほうが面白いのでしょうか、それともちょっと難しいくらいの方が面白いのでしょうか。おそらくそこが知的好奇心の刺激ですよね。
そこについてはもうちょっと考えてみようと思います、次回語ろうかなと計画中です。SFお好きでしたらちょっと皆さまにもうかがってみたいなと。
良い作品書きたいですね……と、へなちょこは思う笑
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