リアル人狼。
すらいむ。
第1話 古びた館
「せ……!」
「せな……!!」
「瀬名乃…!!!」
誰かに呼ばれてる気がして目を開けると、
そこは私の知らない場所だった。
「ここはどこ…?」と呟くと
「俺たちにもわからない…」と蓮斗が怯える口調で言った。
見渡してみると長久保蓮斗、島田駿也、
土屋斗真、東雲陸、田中優輝、山本優華、
菅藤菜花、橋本結香、小菅優
そして私、田代瀬名乃。
合わせて10人がいた。
みんなもここはどこなのかわからないらしい。
ただ、わかっていることは10人全員同じクラスだということ。そして、このよくわからない古びた館のようなところに閉じ込められているということだ。
ドアは開かない、そして窓は人の届かないような場所にある。つまり、閉じ込められているということだった。
すると、背後から物音がしたので振り向くと、そこには黒猫がいた。
「かわい〜♥」と言いながら結香は黒猫に近づいていった。すると結香が「なんかこの猫ちゃんの背中になにがついてるよぉ〜?」と言いうので、黒猫の背中を見てみてると、そこにはiPadとカードのようなものが付いていた。
駿也がiPadとカードのようなものを黒猫から取った。
すると、突然iPadが起動し、ピエロの仮面をつけた人がそこには映っていた。
なんだ?と思いみんなでその画面を見つめていると、「皆さんこんばんは。」と突然仮面を被った人が喋りだした。
みんな突然喋りだしたのでビックリしていたが、少ししてから陸が仮面の人へ「ここはどこなんだ?早く出してくれ」と言った。
「それは無理ですねぇ」と言った
「なぜ?」と陸が少し怖い口調で言った。
「出してほしければあるゲームをやって頂かなければなりません。」と仮面の男が言った。
ゲーム…?とみんな不思議そうにが画面を見ている。
すると仮面の男が喋りだした。
「皆さんにやってもらうゲームはリアル人狼です。」
「リアル人狼ってなに?そして、そもそも貴方は誰なの?」と菜花が問いかける。
「おっとこれは失礼しました。私の名前はMr.ウルフです。そして、リアル人狼とは、人狼ゲームはご存知ですよね?それをリアルにやるという事です。」
すると、優華が「それってつまり…もし投票で指名されたり、人狼に指名された人は死ぬってこと…?」と問いかけた。
「はい。そういうことです。投票で指名された人、人狼に指名された人は処刑されます。」
(死ぬってどうゆうこと??これは本当に死ぬの??)みんな戸惑いながらも仮面の人は話を続けた。
「今さっき黒猫がカードを持ってきてくれたと思います。そのカードをシャッフルし、一人一枚ずつ取ってください。それがあなたの役職です。そして、進行人は私がやらせていただきます。」
「役職は何があるんだ?」と優輝が尋ねた。
「役職は、市民4、霊媒師1、占い師2、騎士1、裏切り者1、人狼1があります。」
「話し合いの時間は?投票で指名された人は誰に殺されるの??」と駿也が色々と質問した。
「んー、、色々言われても面倒くさいので、全てのルールをiPadに映しておきますね。」とMr.ウルフが言った。そして、リアル人狼のルールについてiPadに映し出された。
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「リアル人狼ルール」
・話し合いが始まる時間は午後4時から。
・話し合いの時間は1時間
➛延長できる時間は最大1時間まで。なお短縮は可能。
➛話し合い時間を過ぎた場合、全員死刑。
・役職の交換は許されない
(交換した場合は死刑)
・投票で指名された人は廊下の一番奥の部屋に行ってもらい処刑される。(逃げ出した場合は、、、)
・Mr.ウルフの言うことに反論してはいけない。
「役職」
市民4人、霊媒師1人、占い師2人、騎士1人、裏切り者1人、狼1人
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「これで説明は全て終わりました。他に質問はありますか?」とMr.ウルフは問いかける。
「なんで俺らがここに呼ばれたんだよ…」と斗真が怯える口調で問う。
「それについてはお話することができません。では他に質問は無いようなので、リアル人狼ゲームを始めます。」
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