(二)-12
郡家君はそれだけ言うとすぐに玄関を出て、軒先に止めてあった郵便自転車に乗り込み走り去った。もう一年も前のことなのに、何故そのようなことを聞かれたかはわからなかった。それにしても、彼は忙しそうで急いで出て行ってしまった。うちの近所は家と家が離れているので、自転車で配達するのはきっと大変なのだろう。
それにしても、国英さんはどうしてしまったのだろうか。彼の身の上に何かあったのだろうか。それとも単に郵便局内の手違いでどこか別のところに配達されてしまったのではなかろうか。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます