合い挽き

バブみ道日丿宮組

お題:静かな教室 制限時間:15分

合い挽き

「はじめては教室だったよね」

 二人っきりの教室で、うんうんと彼女が語りだす。

「嫌だっていうのにさ、無理やり入れるんだもの」

 その時の心境を思い出してるのか、ほんのりと彼女は頬を染める。

「あのときのやつ取っておいてあるよ。さすがに飾ることはできないけど、記念品として大事にしてるの」

 確かにあのとき使った道具は彼女に回収されて、今は新しく買い直したものを使用してる。継続的、遠隔的に使用できるピンクのやつ等、結構増えたものだ。

「授業中に使ってなんて、わたし以外だったら拒絶されて、捨てられちゃうんだからね?」

 スカートをめくり、湿っけのあるパンツを見せてくる。耳をすませば、気付ける音。振動してるのだ、ピンクのやつが彼女のパンツの中で。

「今日一日我慢したんだから、ご褒美くれるよね?」

 優等生は、性欲が強かった。これは重なったその日にわかったこと。喰おうとした人物にまさか自分が喰われてしまうとは思わないだろう。

 純情純白。

 まさにその言葉が正しいような彼女が、変態さんだとは信じられない。

「なにその目。あなたなんてこれ以上に濡れるじゃない」

 ぺたりと、彼女がわたしのパンツを擦る。

 ビクんと身体が跳ねた。

「こんなに敏感なのに、よくパンツを履いていられるのよね。パンツがないほうがあなたは無干渉でいられるんじゃない?」

 ゆっくりと凹凸のある肉片を彼女はなぞる。

 わたしはビクビクと身体が反応するばかりで、彼女に攻撃できない。ピンクのやつの強さを上げても、彼女はうんともすんとも言わない。攻めてるはずのわたしの方が声が荒くなってる。

「さすがにノーパンじゃ、スカートめくれたら大変なことになるか」

 ゆっくりとパンツを脱がされた。

「いやらしい糸でちゃってるね? 私もそうだろうけど」

 彼女もパンツを脱いだ。濡れてる下着は机の上に置かれた。

「口に入れてあげようか」

 そんな変態な行動はしない。

「じゃぁ、これをお互いに入れよう?」

 棒状の道具が彼女のポケットからでてきた。そんなものを日常的に持ち歩いてるのか。あるいは教室に呼び出される前に用意したのか。

「大丈夫。この時間は誰もこないよ。知ってるでしょ? あなたが教えてくれたんじゃない」

 そのはずであるし、それだからこそ襲った。

 最初の一撃は与えられた。だが、そのあとは彼女に包囲され、逃げ場がなかった。

 結果的にわたしが攻められる関係ができあがったしまった。

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合い挽き バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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