第4話「落陽」

 冬至の日の夕刻に、散歩をしながら暮れなずむ夕陽を見て考えた。


 この夕陽が、何らかの力によって上昇すれば、それは夕陽ではなく朝陽となり、再び明るい一日が始まろう。


 西から昇った太陽が東に沈む……。昔、そんなアニメ主題歌があったが、殊に十二月の冬至に於いては、北半球に住む人類にとって祈りの歌なのではなかろうか。


 でも本当にそうなったら、


 コワイネ。

 キモチワルイネ。

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