ロリハーレムしていい?

ティーノ

第1話

はぁ……ロリのおっぱい揉みてぇ。

いやまあ、ロリのおっぱい揉むとか犯罪なんだけどさ。

こんなこと思うのって、俺はロリコンなのだろうか。


七月中旬。

ちょっと蒸し暑く感じる季節の中、俺はいまだに夢の中だった。

「えへへっ、お兄ちゃん?」

「ん?なんだよ?」

「はい、アーンしてー」

「おおっ、ついにお前もそういうことをし始めるようになったか……俺はうれしいよ」

ロリとイチャイチャしている俺。

その時は、俺はロリからアーンをされているところだった。

「ふふっ、おいしい?」

「うん。やっぱりお前が作る料理は最高だな!」

「きゃっ!ちょっと、いきなり押し倒すなんてダメだよー?」

「このかわいさに勝てなくなったんだ。許してくれ」

思わすロリを押し倒してしまう俺。

「んん……キスしたいの?いいよ、お兄ちゃんなら……」

「そ、それじゃあ――」


「――はっ!?」

目を開けると、そこは床の上だった。

「……そういうことか」

辺りを見回してみると、俺はいつの間にかベッドから転がり落ちていたらしい。

「はぁ……あとちょっとだったのになぁ」

ロリとキスをするまであとちょっとだったのに……と、悔しさを嘆く俺。

「……」

夢で見たロリとのイチャイチャを思い返す。

そして再び眠りについてしまった。


「……ちゃん。いつまで寝てるんですか?」

何か聞こえる。

恐らく夢の中で誰かが俺を呼んでいるのだろう。

そこで俺はうっすらと目を開ける。

「お兄ちゃんってば……っ」

お兄ちゃんと呼ぶ声が聞こえる。

「んん……?」

眠い目をこすりながら辺りを見回してみると、そこには一人のロリが立っていた。

「あっ。お兄ちゃんおはようございます。昨日はよく眠れましたか?」

そういって俺の顔を覗き込んでくるロリ。

「ん……?これは」

まさか夢の中で見れるとは思わなかった!

「どうしたんですか?」

ロリはきょとんとしている。

そのロリは、膝くらいまでの丈のスカートを履いていたので、ばっちりとロリのパンツが見えたのだ。

にしても、最近のロリって大人っぽいパンツ履くんだなぁ。俺が思ってたのは縞パンとかって思ってたけど、このロリは黒いパンツに柄が入っているのを履いていたのだ。

まあ、ロリが履いてるんだからいいか。

「……最高」

そのロリのパンツを見ながらそうつぶやいた。

「あの……ベッドから落ちてますけど、大丈夫ですか?」

そう言ってロリは、俺のところにしゃがみ込む。

しゃがみ込むと、ふんわりとミルクのような甘い香りが鼻をくすぐった。

「うわっ、すげーかわいい」

また独り言をつぶやく。

「か、かわいい……?そ、そんなことないですってば」

おっと、独り言だと思ったらロリにもその言葉が聞こえていたらしい。

「と、とりあえず、朝ごはんできてるので起きてください」

そういいつつ、ロリは俺の体を起こしてくれる。

「……?なんだ、この感じは」

そこで俺は思った。夢の世界じゃないということを。


「……忘れてくれ。あの、朝のことは」

「ふふっ、分かってますって。それにしてもお兄ちゃん、変な顔して寝てましたよ?」

そういいながらクスクス笑った。

加藤愛莉。俺の……義理の妹というべきだろうか。

黒髪ロング、ロリというだけあって、まん丸い顔とまん丸い瞳。さすがはロリ。

実際は妹でもないし、親戚とかでもない。

この子とは、元々は他人の関係だったんだ。

「ふふっ……」

「ちょっと、朝のこと思い出してるでしょ」

「だ、だって……」

少し笑いながらサラダを食べる愛莉。

「……そういえば、今日は高校を退学するって言ってましたよね」

「ああ……」

高校を退学。

なぜそんなことをするのかというと、俺は高校生になる少し前から小説を書いていたんだ。今も書いてるけど。

なぜ小説を書いてるのかというと、俺の将来の夢は小説家になることだった。

高校生活と小説は、あまり両立できないと最近になって感じていたのだ。

だから、将来の夢である小説家を目指すべく、高校を中退しようという考えだった。

今まで何度か作品を応募したことはあるが、すべて審査に落ちていたのだ。

「退学届けは、自然に私が準備しましたので心配はいらないです」

「さすが俺の専属だな」

そういいながら、俺は愛莉の頭を撫でる。

「えへへっ、そんなことないですよ」

嬉しそうにしながらそういう。

「にしても……今日はやけに暑いなぁ」

「そうですね。それじゃあ、帰ってきたら一緒にお風呂なんてどうです?」

「マジで!?」

ヤバい、ロリとお風呂なんて嬉しすぎる。

「それと、お昼は外食でもしますか?それとも家で?」

「うーん……外食で」

愛莉が作ってくれるご飯は好きなのだが、たまには外食がしたいなぁっていう気分になったので。

「分かりました」

そう言ってにこっとする愛莉。

めちゃくちゃかわいいんだが。


放課後に、めちやくちゃ自然な感じで登校した俺。

俺は会議室で、担任である日村と机をはさんで向かい合っていた。

保護者役として、俺の専属の愛花さんにお願いした。

愛花さんは、基本的には俺のところには来ず、一人で生活をしている。

一応、俺と愛莉の保護者としてやっているみたいだけど。

ちょっと茶色がかったボブヘアーに、ボーダーの半袖、少しフリフリが付いたスカートを身に着けいて、年齢は20歳。

左隣の椅子に何食わぬ顔をして座っている。保護者としては少々若い気がするが、日村はそんなこと気にしていなかった。

テーブルの上には薄っぺらい茶色い封筒が置いてある。

俺がカバンから取り出しさっき置いたのだ。

『退学届け』と書かれた封筒をしばし見つめた日村は、その封筒を指さした。

「高校を辞めてどうするんだ?」

「小説家になります」

「……小説家?そういえば言ってたな。俺は小説家になるって。だがな、小説家の道っていうのはそんなに甘いものじゃないぞ?小説家だけでご飯が食べていけると思ってるのか?」

日村はそう言って手を組む。

「それは……」

日村が言うことに俺は言葉に詰まる。

「なあ、考え直さないか?」

そんなことを言って、俺をなんとか退学せないように引き留める日村。

そこで俺はチラッと隣を見た。

はぁ、おっぱい揉みたいなぁ。

愛花さんの胸は大きくはない。

カップで言ったらCくらいだろうか。

別な言葉で言えば微乳……?それとも貧乳だろうか。

まあいずれにせよ、そんな胸の方が俺は好みだったりするのだ。

なんというか、ロリはこのくらいの大きさがいいというか……。

「……どうしても小説家になるんだな?」

「そうです」

「はぁぁぁ……分かったよ。お前の人生だもんな。後悔するなよ?」

十分以上質問に答えることをし、ようやく日村に俺の意志が固いことが分かったらしい。

それから細かいことを話し合い、日村は会議室を出て行った。


みんながいなくなった教室に立ち寄り、置き勉をしていた教科書なんかをカバンに放り込む。

「愛花さん、なんかごめんね。こんなことお願いして」

「いえ、いいんです。それと、歩夢さんが高校を辞めることに関して、愛莉は少し嬉しがってましたよ?なんというか、お兄ちゃんと一緒にいられる時間が増えるとかって……」

「ははっ……」

少し苦笑いをしたのち、この教室にお別れを告げる。

俺は小説家になる。だけど、別に小説だけでご飯を食べていこうなんて考えていない。

小説家の道が甘くない?後悔はするな?

ははっ、小説家の道が甘くないのは知ってるよ。だって、今まで何度か作品を応募したことあるもん。

そして、後悔は絶対しないさ。

というより、後悔しない道に俺は今日から乗ったんだ。

今日から俺は高校生ではない。

そして、今日から新たな人生が始まる。


俺は、念願だったロリと生活する人生を手に入れたのだ!













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