事件 新宿駅爆破テロ未遂事件編

 2020年4月2日午後4時36分頃に東京都新宿区新宿駅で発生した、爆発物事件の事を指す。


 概要

 4月2日午後4時頃。

 実行犯の少女(当時9歳)が、空き缶に時限装置付きの爆発物(農薬爆弾)を詰めたリュックサックと、旧ソ連製のマカロフ拳銃、刃渡り10センチ程のナイフを所持し、新宿駅構内に侵入する。


 午後4時30分頃。

 その場に居合わせた男性(陸上自衛官 当時30歳)が、少女と接触。声を掛けた際に、男性は少女に拳銃を向けられるも、それを奪い取り爆発物の所持を確認。

 爆発物の炸裂時間が迫っていた為、男性は拳銃を発砲し集っていた野次馬や警官を退け、地下鉄のホームへ向かう。


 午後4時33分頃。

 少女は所持していたナイフで自身の胸を刺し、自殺を図る。

 その後、搬送された病院で死亡が確認された。


 午後4時36分頃。

 男性が地下鉄の線路内に爆弾を投棄した後、爆弾が炸裂。

 男性と、それを追ってきた警官2名が軽傷を負った。


 事件による被害

 軽症者3名 死者1名 計4名


 地下鉄のホームが一時的に使用不能に、それは事件発生から一週間後に線路が復旧するまで続いた。

 

 裁判

 警視庁は実行犯の少女の両親を、爆発物取締法違反などの容疑で逮捕した。

 犯行動機として、両親ともに信仰している新興宗教の教典を挙げているが、団体は関係性を否定。

 警察も教典との関連性を認めつつも、団体との関係性を否定した。

 裁判では、「子供を使った、あまりにも身勝手な犯行」や「反省の余地が見られない」として、無期懲役が求刑されていたが判決は死刑となった。

 両親はそれを不服として、上告したが却下された。


 影響

 両親は爆発物の材料として、ホームセンターで農薬を購入していた為、再発防止として農薬を購入する際は身分証明書の提示が求められるように。

 密輸入された拳銃も所持していた事から、警察ならびに税関は取り締まりの強化。

 駅構内には、不審物を見つけた場合の対処を記すポスターの掲示が義務化された。


 今回の事件で、大規模なテロ事件になるのを防いだ男性自衛官は、後に警視総監賞を授与され、昇進もしたがマスコミの違法ギリギリな取材申し込みや、所属する駐屯地前での座り込み等が行われ、駐屯地から出る事が難しくなった。

 同時に、事件発生時に野次馬が撮影した映像が、動画サイトやSNSで拡散されるなど、プライバシー保護に反する事案まで発生している。

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