「アメイジング・ムビえもん ~ぼくのエリの真実 出題編~」

※セリフのみの内容になっています。


連続カクヨムドラマ小説

「アメイジング・ムビえもん」



【登場人物】


ムビえもん

ネコのイラストが描かれた服を着た映画好きの30代男性。



山田無太郎

三度の飯より映画が大好きな少年(29歳 フリーター)。



【登場しない人物】


湊すずか

山田に気があるように思わせているが、杉崎という彼氏が居る。



内村アキレス

世界を支配した最低最悪最凶の魔王、内村キングの息子。



剛力武

『血染めのアントニオ』と呼ばれている男。




以下、本編。


山田「着せ恋のアニメ、最高だったよねー」


ムビえもん「うん。エッチなギャルが気弱な少年を振り回す話かと思ったら、ちゃんとしたボーイミーツガールな青春ドラマになっていたし、コスプレ描写も本格的で勉強にもなったし、なにより、好きなモノをちゃんと好きだと言える勇気を与えてくれる内容で良かったね」


山田「だよね!だよね!海夢ちゃんは元気いっぱいで可愛いし、たまに空回りしてドジやらかしちゃうとことか、最高に可愛くて最高だよ!あと、なにより、おっぱいが……」


ムビえもん「んもー。キミは実にスケベだなー。僕はジュジュ様派だよ」


山田「へぇー。意外だなぁー」


ムビえもん「……。ところで、ムビ太くん……」


山田「僕の名前は山田だよ」


ムビえもん「着せ恋の話をする前、僕になにか話があるんじゃなかったのかい?」


山田「……。あ!そうだよ!!なんで、いつの間にか、着せ恋の話をしているんだ!?聞いてよ、ムビえもーん!!アキレスの奴が酷いんだよー!!」


ムビえもん「なんだい。またアキレスにイジメられたのかい?」


山田「バイト先で、すずかちゃんに「今年のスーパー戦隊シリーズのドンブ〇ザーズが、マジでヤバいよ!!本気でヤバいよ!!さすが、平成仮面ラ〇ダーシリーズを支えた井上敏樹先生がジェットマン以来、久しぶりに戦隊シリーズの脚本を担当しただけあるよ!マジでヤバイよ!!観た方が良いよ!!絶対に観た方が良いよ!!」って言ったらさ、すずかちゃんが「うわ。山田さんって、いい歳して、まだ特撮ヒーロー番組なんか観ているんですか……。うわ、引くわー……」って言うのさ。そしたら、アキレスの奴が横から現れて……「この雑種が!貴様如き、雑種が気安く、井上敏樹について語るのではない!!せめて、『超光戦士シャンゼリオン』を全話観てから井上敏樹について語れ!たわけが!!」って言うのさ!!酷いよ!!うわぁあああーーん!!!」


ムビえもん「……第三者として、話を聞いた上で思ったことを言うけど、アキレスはキミの話を聞いた上でちゃん発言しているのに対し、キミの話を頭ごなしに否定するすずかちゃんの方が酷いような気がするんだけど……」


山田「……」


ムビえもん「……」


山田「うわあああーーん!!!酷いよ!!アキレスのヤツ、なんであんなに意地悪なんだよ!!うわあああーーん!!」


ムビえもん「んもう、泣くのやめなよ。殺すよ」


山田「……。そんなわけで、どうしたらアキレスにギャフン!と言わせられるか、教えてよ」


ムビえもん「知るか。クソして寝ろ」


山田「冷たッッ!?」


ムビえもん「……」


山田「どうしたんだよ、ムビえもん!いつも冷たいけど、今日はより一層冷たいよ!!氷河期かよ!!」


ムビえもん「うるさいなぁ……。いつも、いつも、なにかあると僕に頼ってばかり……。たまには、自分の力で解決したらどうなんだい……?」


山田「それが出来たら、苦労しないよ!急にどうしたのさ!?ムビえもん!?いつも様子がおかしいけど、今日はより一層、様子がおかしいよ!一体、なにがあったのさ!?」


ムビえもん「僕はね、疲れたんだよ……。まったく、成長しないキミにね……。他人に頼らないで、自分の力でなんとかしようって思わないのかい?そんなんで、これから先の人生、生きていけるのかい!?」


山田「……。なんでもいいけど、いつになったら、僕が貸した150万円を返してくれるのかな……」


ムビえもん「よし、わかった。なんとかして、アキレスにギャフンと言わせよう。僕たちは友達だからね。困った時は、助け合うのが友達だからね。人間、一人では生きていけないよね、うん」


山田「いや、それよりも、150万返してよ……。割と本気で困ってて、明日、警察に相談しようかと……」


ムビえもん「あっ、そうだ!ちょっと、興味深い映画の話があるんだけど、聞いてくれないかい!?」


山田「そんなことより、150万……」


ムビえもん「キミは『ぼくのエリ 200歳の少女』って映画を知ってるかな?」


山田「150万……」




『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008 スウェーデン 115分)

原作 ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著 『MORSE -モールス-』

監督 トーマス・アルフレッドソン

脚本 ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

主演 カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション




山田「……どんな映画なのさ」


ムビえもん「まー。ざっくり言うと、エリという吸血鬼に少年が恋する話だよ」


山田「本当にざっくりだ」


ムビえもん「主人公の少年オスカーのアパートに越してきた同い年ぐらいのエリ。オスカーはエリに惚れてしまうわけだけど、ある日、いろいろなことがあって、オスカーはエリが吸血鬼で何百年も生きているってことを知ってしまうのさ」


山田「その、いろいろあったって部分が気になるんだけど……」


ムビえもん「まあ、その辺は実際に映画を観てね。それで、だんだん仲が深まっていく二人。そして、ある日、オスカーとエリは夜、部屋で二人っきりになるんだ」


山田「ええっ!そ、それって、もしかして!!」


ムビえもん「そんなところで興奮するなよ……」


山田「それで、それで!二人は同じ部屋でどうなっちゃうのさ!!」


ムビえもん「んー……。ここから先は、この映画の重大なネタバレが含まれており、まだこの映画を観ていない人や、これからこの映画を観る予定の人、ネタバレが嫌な人は、もうここで読むのを止めた方が良いと思います。観たことがある方、ネタバレとかを気にしない人だけ、次の話を読んで下さいね」


山田「誰に言ってるの?ムビえもん……」



「アメイジング・ムビえもん ~ぼくのエリの真実 解答編~」につづく

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