第16話お金に羽が付いている

もう、何万円母にお金を貸せば良いのかわからない。

ちゃんと、母はメモしているが。

自分の家族に6万円遣い、母に6万円貸して手元には数万円しか残っていない。

こっちにも、生活があるんだから遣う金額が足りない。

何とか、耐えている感じである。

コロナ給付金が出たら、5万円貸して!と母に言われている。

何なんだ!


お金が無くなると、どこでもいいから働きたいと考える事が多いが、今回は失敗しないようにしたい。

じっくりと腰を据えて、就活する。

悪夢ばかり見る。

前のブラック会社に再就職した夢を。うなされて目を覚ますと、寝汗をべったりかき、着替えるのだ。

来週には給付金がはいると思うが、別に遣う予定は無いので、母に5万円貸そう。

軌道に乗れば、金銭的悩み事は消えるから、後は治療に専念すればいい。

兎に角、今は母を軌道に乗せよう。

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