第9話 妹が来た!

おはようございます。

島崎 柚木です。

昨日俺と、隣で眠る月宮 花憐は大人への階段を一歩登りました。

なんというか昨日の花憐はすごかった。

なんか、すごかった。

昨日の花憐のあの顔は忘れられない。

正直むっちゃエロかった。

時間はもう10時30分。


花憐なんていつも6時に起きてるのに。

それだけ疲れたんだろうな。


花憐に布団をかけ直し、俺は昨日もらった白いパーカーに着替える。

うーん、新品の匂い。


リビングに行きコーヒーを入れてニュースを見る。

そんな感じに過ごすこと約30分、時間は11時。


「花憐起こさないとな」




「花憐、お昼だよ。おきてくださーい」


そう言って体を揺する。

あ、起きた。


「キスしてくれないと起きません」


なに、可愛いことを言ってるのだね君は。

そう思いつつも花憐の唇にキスをする。


「おはよう、ゆずくん」


「うん、おはよう」


「寝起きからよくそんなにイチャイチャできますね、兄上」


後ろから声がして振り向くとそこには妹の琥珀(こはく)がいた。

え、?なんでここにいるんだよ。


「えっと琥珀さんはなぜこの家の中に?」


「兄上とどこかに出かけたくて来ました。チャイムは押しましたよ。あと外に出たあとはちゃんと玄関の鍵閉めてください。危ないです」


「あ、はい。すいません」


なんで俺起きて30分後に妹に説教されてるんだろう。


「それと、雛(ひな)さんも来てます。今頃リビングで兄上のプリン食べてると思いますよ」


月宮 雛。

琥珀と同じ中学3年生。

花憐の妹だ。


「俺のプリンが、、、」


「後で買いましょう。私からの誕生日プレゼントです」


「あ、ありがとう」


琥珀は優しいんだよな。

さすが我が妹。


「あと、花憐さんはその、服を着ていただけると」


「あっそうだね、服、着ないと」


「じゃあゆずくんと琥珀ちゃんはリビングで待ってて」


「おう」「分かりました」


いきなり琥珀と雛ちゃんが来てびっくりしたけどなんとなく今日の予定は決まったみたいだな。


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