第3話 えっと、どういう事ですか!?

由希奈さんに報告してから約1週間。

花憐のお父さんの重行(しげゆき)さんは最近仕事が忙しくて11時頃に帰ってくるのだとか。

ていうか由希奈さんが家にいた事自体珍しくない?だってあの人弁護士何でしょ?


「ゆずくん。お母さんが話したいことがあるから9時頃、家に来てほしいんだって」


話したいことか。

何かな、俺由希奈さんと1対1で話すとかきついよ?


「私も聞かなきゃいけないんだって」


そうなのか。

よかった。

ていうかそうじゃなかったらまじで俺きついよ?


「何の話かなぁ?もしかしたら将来のことだったりして?」


「そうだったらいいな。その時は俺が愛情注ぎまくってやるよ」


そう言ってから俺は自分の失言に気づいた。


「ベ、別にそういうことじゃないからな」


俺らにはまだ早い、よな?

あぁーもう分かんねぇ


「私だってゆずくんに愛情注ぎまくってあげるよ!でも私の愛情を受け止めれなかったら逃げちゃうかも。その時は毛糸で亀甲縛りしなきゃね」


俺が注がれる側なのか?!

ていうか「きっこう縛り」ってなんだ?!

俺はポケットからスマホを取り出してGoogle先生で『きっこう縛り』と検索する。

これっ?!

このちょっとあっちなアニメとかで見るこれなのか?!

ていうかなんで毛糸だよ。

花憐ってやっぱりポンコツなんだな。



                  ◇



そして午後9時

俺は花憐の家のリビングにいた。


「えっとお話というのは。」


「聞きたい?」


なんでそこで勿体ぶるの逆に気になるんですけど


「花憐は喜ぶんじゃないかしら?」


俺は?!

って自分のこともじゃないから分かんないか。


「聞かせてください」


「そうね。じゃあ教えてあげましょう。」


なんか上からだな。ま、それはいいか。


「あなた達の家を買いました!」


ん?


「「はあぁぁあああああ?!」」


「いやいやいやどういう事ですか!?」


「花憐が一昨日の夜『早く二人で暮らしたいなあ』って言ってたから私と重さん奮発して買っちゃった。」


何が買っちゃっただよ?!


「奮発しすぎですよ!ていうかそれって花憐一緒に暮らすってことですか?!」


「そうですよ。しかも明日から。」


明日?!

いやでも俺親の許可取ってないですよ?


「心配しないでね。柚木くんのご両親には許可取ってるから。即答でしたよ?『うちのバカ息子をお願いしますって』」


母さん父さん何言ってくれてんだよ。

明日から俺そっちに帰れないじゃんか



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ということで第3話でした。

同棲いいですねぇ〜私もぽんこつヤンデレ美少女と同棲したかったです。

昨日はすみません。特別話となりましたがどうでしたか?

3話4話の感想待ってます。


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