第2622話 損する顔
ショッピングモールの長椅子に座っていた
左隣に座った男の子・・・5歳くらいだろうか
視線を感じて顔を向けると、ジーッとこちらを見ている
ん?なにかな?
ニコッと笑うと突然「おさかなしってる?」と聞かれた
「おさかな?知ってるよー」
「なんこしってるー?」
「えーっと、5こぐらいかなぁ」
「ぼく、もっとしってるー」
「わぁーすごいなぁ、どんなの知ってるの?」
「さめー。じんべいざめー。うみがめー。いかー。くじらー。」
「わーすごいねーいっぱい知ってるねー」
「いまからみにいくー」
「あっ、ちゅらうみ水族館いくのかな?」
男の子は「・・・そうなの?」といった顔を左に座る母親に向ける
「あっそうなんです今から美ら海水族館、行くんだよねー」
「そう、ちらみみいくー」こちらに向き直った男の子が答える
なんて可愛い・・・(*´艸`)
「わーいいなーおじちゃんも行きたいなー」
「だめ」
「えっ?ど、どうしてかな?」
「かかもらはだめ」
「かかもら?」
「かかもらは、だめ!」
そう言ってプイッと向こうを向いてしまった
母親が苦笑いで頭を下げる
なんだ?
なぜ急に嫌われたのだ?
のちにググると「モアナと伝説の海」に出てくるココナッツ海賊団のことらしい
どこがどう似てるんだ・・・
あ〜顔に手足が生えたらそう見えるのかな?
ポテトヘッドに似てるとは、よく言われる
が、俺にはどうも悪役的イメージがあるようだ
先日も孫娘(中2)が「夢の中でジージが手のつけられないワルになってた」という
「何それどんなワルよ?笑」
「テロリストになってた」
「テロリスト?」
「私が説得したら『東京地裁に訴える!』って言われた」
それ立花やないか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます