第2595話 無邪気に

先日、上の娘宅で、割れていないピスタチオを噛んで割ろうとして、舌に挟まり血が出た


それを見ていた娘


「あのおにぎりよりマシよね」と笑う


ああ・・・あれなぁ(*´-`)


まだ孫娘(中2)が小2の頃


母親と一緒に握ったというおにぎりを出され


「たべて!たべて!」と目を輝かせているので


明らかに孫娘が握ったであろう、いびつな一個を掴み


「いっただっきま〜す」と勢いよく齧ると


パキッと音がして何かが上顎に刺さった


「痛った?!」


ティッシュにおにぎりを吐き出すと、血に染まったご飯と尖ったプラスチックのかけらが出てきた


えっ?

手に持ったおにぎり本体を見ると


欠けて割れた、丸い透明のガチャガチャの入れ物みたいなのが埋まっていて


そこに折りたたんだ紙が入っている


口に血を滲ませたままおにぎりを置き、その紙を抜いて拡げてみると


【あたり!これをたべた人はげんきになります!】と書かれていて


皆が「どうしたの?!血!!何が入ってたの??」と騒ぐ中


孫娘だけが目をキラキラさせていたという思い出。

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