第1595話 仕掛ける。

「さんてんいちよんいちごーきゅーにーろくごーさんごー・・・」


ゆいレール(沖縄のモノレール)に乗っていた4才くらいの男の子が突然、喋りだした


「はちきゅーななきゅーさんにーさんはちよんろくにーろく・・・」


隣に座る父親は、我が子を見ながらうんうん頷いている


「よんさんさんはちさんにーななきゅーごーぜろにーはちはちよんいちきゅーなないちろくきゅー・・・」


俺を含めた乗客がざわざわしだす


「さんきゅーきゅーさんななごーいちぜろごーはちにーぜろきゅーななよんきゅーよんよん・・・」


もはや合っているのかどうかも分からん


「ごーきゅーにーさんぜろななはちいちろくよんぜ・・・」


父「ほら、つぎ降りるよ」


子「えーっあと100こぐらいいいたいー」


父「いいよ聞いてるから」


席を立ち、ドアに向かいながら子が続きを言い始めた


「せっしゃおやかたともうすは、おたちあいのうちにごぞんじのおかたもござりましょうが、おえどをたってにじゅうりかみがた、そうしゅうおだわら、いっしきまちをおすぎなされて、あおものちょうをのぼりへおいでなさるれば、らんかんばしとらやとうえもん、ただいまはていはついたしてえんさいとなのりまする。がんちょうよりおおつごもりまで、おてにいれまするこのくすりは、むかし、ちんのくにのとうじん、ういろうというひと、わがちょうへきたり、みかどへさんだいのおりから、このくすりをふかくこめおき、もちゆるときはいちりゅうづつ、かぶりのすきまよりとりいだす。よってそのなをみかどより、とうちんこうとたまわる。すなわちもんじには、いただき、すく、においとかきて、とうちんこうともうす・・・」


外郎売(ういろううり)!!(;゚Д゚)


なんじゃこの子は・・・驚く中を父子は降りていった



そんなことがあってな~と上の娘宅で話していると孫息子(小4)が


「嫌な子。お父さんもグルじゃん」それだけ言って部屋に戻って行ったが


君も昔はある意味、そんな感じやったよ。


忘れた?

https://kakuyomu.jp/works/16816927860625905616/episodes/16817139554466561082

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る