第1432話 なまえ

同い年でイベント会社社長の祥子さん


彼女は昨年末、5年間飼っていたインコを突然失ってしまった

https://kakuyomu.jp/works/16816927860625905616/episodes/16817330651218993440


その子はコザクラインコの雌で「おかぁ」と名付けられていたが


まさか"おかぁ"が"おかぁ"の手によって・・・という、泣くに泣けない悲劇だった


とても健康的な子だったが、一度だけ動物病院に連れて行ったことがあるという


初診なので色々と必要事項を記入し、受付でケージを抱えて待っていた


待合室にアナウンスが流れ、順番に小動物が入っていく


一時間半ほど待っていただろうか


「おかぁちゃーん、おかぁちゃーん、診察室にお入りください」


待合室にアナウンスが流れた


「もうあのときはホント恥ずかしかったよぉ~」祥子さんが苦笑いする


「だからこの子はそんな事も想定しつつ、トムハンクス好きだから『トムやん』にしたのね」


2月から、同じく雄のコザクラインコを飼いはじめた


「で、この前いろいろと初期検査受けておこうと思って病院連れていったんだけどさ」


今回は診察カードもあるし、すぐに順番が回ってきたそうだが


「トムやんくーん、トムやんくーん、診察室にお入りください」


あっ、この子オスだった!


「てことがあってね~もう奇跡よぉ~笑」


なにはともあれ彼女に笑顔が戻ったので良かった良かった(*^^*)

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