第1257話 火に油を注ぐとは。
♯1252でお話した以外にも谷やん(脳筋社員1号)は
俺に怒られると分かった瞬間、適当に電話を掛けはじめる
電話を切ると俺に怒られるから、電話したまま自分が出掛けるか、あるいは俺が出かけるまで、ずっと電話している
思考が小学生だ
先日も同じように、電話しながら(するふり?)怒っている俺が出掛けるのを待っていたのだろうが
コンビニから帰ってくると、奴はどうやら俺が出掛けたものと気が緩み、普通にPCを眺めてくつろいでいた
しかし俺の気配を感じ、慌ててスマホを取ろうとして机の充電器に立て掛けていた真っ赤なトランシーバーを掴んでしまい
「はいっ!はい?(ぴー)聞こえます?(がー)あっ移動するわー」
慌てて事務所を出て行った
なんだそのセルフ擬音・・・
本気でそれで誤魔化すつもりだったのだろうか・・・
ふと思い付き、置いたままの谷やんのスマホに電話を掛ける
留守電に切り替わったところで『もうホンマに出掛けるから。なんやねん【ぴー】って。』
そう録音して事務所を後にする
1時間後、谷やんからLINEがきた
『お疲れ様です。なんすかピーって?』
こいつ・・・
『持ってたろ?トランシーバー』
『トランシーバー?あー音の事?あれはエンドピーじゃないすかPTTボタン離したら鳴るやつ。えっ知りません?うそ?マジ?!笑』
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