第1245話 命名

夜の海を航行していた


月の綺麗な夜だ


谷やん(35・脳筋1号)「Tさんのお孫さんの海くん(かい・小3)って、いい名前ですよね~」


俺「なに、いまさら笑」


「いや、いずれ子どもができたら名前どうしようかな~って」


「なに、計画あるの?」


谷やんは昨年2月、中学生の娘さんを持つ女性と結婚した


「計画っていうか・・・別にいつでも~みたいな感じなんですけどね」


「付けたい名前とか、あるの?」


「海って良いじゃないですか。なんか雄々しくて。あと、今日みたいな月も好きなんですよね~」


「ほう」


「だから合わせて海月とか。今はアレですよね、常用漢字か人名漢字使ってたら、読みはフリーなんですよね?」


海月って。それはお前・・・笑


「"みづき"とか。男でも女でもいけそうじゃないですか?」


「いいね。俺なら、そうやなぁ・・・女の子だったら水に母、で"すいむ"とか」


「え、母って『む』って読めるんですか?水母、すいむかぁ・・・柔らかくて良さげですね!」


是非、その時がくれば「海月」か「水母」と命名してあげてほしい。


どちらも「クラゲ」だが・・・

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