第1079話 立ち位置

「商売が成り立つってのはニーズを提供し続けられるってことだから。もし俺が居なくなってもお前ら、自分達でリサーチして考えて『ニーズある商品』を産みださなきゃいけない。だけどまあ、お前の場合は、普段から普通にしてりゃいい」


難しく考えようとして空回りする宮里くん(脳筋2号)に言う


「いえ、Tさんの期待に応えて、ちゃんと認められたいです」マジマジと俺を見る


「俺そんな、普段から何かハイレベルなこと強要してる?」


「いえ、決してそういうことじゃなくて、やっぱTさんには夢見て貰いたいし、Tさんの求めるキャラでありたいし」


「気持ち悪いな・・・」


「期待されるからにはNo.1を目指して、長く愛されるキャストでありたいと」


「ローランドか君は(♯159)」


「いえ、Tさんというゲストをお迎えするミッキーマウスの気持ちというか」


「あ、俺の立ち位置はそういう感じなんだ」



「・・・って言ってたぞ宮ちゃんが。君は俺に何を提供してくれるのかな?」


谷やん(脳筋1号)「あー俺はそんな、大それた事は言わないスよ。阪神の2軍打者ってとこですかね」


「誰が?」


「俺が」


「阪神の2軍って上がってきたら打てないんやけど」


「えっ広大(井上)とか高寺とか前川とか、有望な若手めっちゃいますやん!ワクワクしません?!」


それはつまり、俺がお前にワクワクしてるってこと?


てかお前、2軍だったの?

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