第742話 聞く態度

嫌われる人の話し方の共通点として、1番に挙げられるのが「否定」だと言われる


「ん〜そうですかぁ?」

「なんか違うんだよなぁ〜それ」


こういう話し方を繰り返されると、だんだんイライラしてくる


俺の場合、1番嫌なのはスマホいじりながらの会話。これは誰にでも注意する。


こちら見ずに生返事しようものならギャラクティカ・マグナムをお見舞いしてやる(古くてすみません)


話し方とはまた違うけれども店員に偉そうな口調で言う人。これも嫌いだ。


どんな職業・どんな年齢の方にも敬意をはらう。


そんな当たり前の事もできない奴にはスペシャル・ローリング・サンダーを(略)



晩飯を食べながら、ふと


宮里くんに任せていた案件について、どうなったのかを質問すると


どうやら失念していたようだ


「すぐ確認します!」


何処かに電話しようとする


「こらこら待て待て。どこ掛けんの?」


「◯◯興業の◯◯さんに・・・」


「お前ね。日曜の夜に仕事の電話掛かってくる相手の気持ち考えてみろよ」


「はあ・・・」


「お前だって嫌だろ?」


「いや?それほどでも」


「それほどでもないんかい。休みの日に仕事の話なんてしたくないやろ?」


「いや?そうでもないですけど」


「そうでもないんかい・・・って上司が喜ぶ若手社員の鏡、みたいな奴だな!」


「ぜんぜん鏡じゃないです。いつも怒られてるし。喜ばれてもないし」


「ネガティブな奴・・・『ありがとうございます!』って言ってりゃあ可愛いものを」


「でもホントのこと・・・あ、◯◯さんからLINEきました。さっきのワン切りなんですか?って」


「掛けてしもたんかい。しゃーない聞いてみいや、さっきの件」


「はい」


「ていうかさっきの『ありがとうございますって言え』ってのは、あれやぞ、絶対そうしろって意味とちがうからな」


「はい」


「言葉のアヤっちゅうか。俺あんまし否定型の会話が好きやないからよ」


「はい」


「だからお前もそんな『どうせ俺、ダメっすから』みたいなオーラを出さんとやね」


「はい」


「俺もこうやってお前を一緒に出張連れてき前向けえええ〜〜〜っ(#゚皿゚)!!!!」

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