第716話 Unknown title

戴いた赤ワインを傾けながら、リビングでのんびり映画鑑賞していた


・・・と、こんな書き出しにすると「何やこいつ、キザやの~」とお思いになるかも知れないが、あたしゃパンイチよ。


上の娘宅に寄った際、孫息子(小3)から「スパイダーマン貸してあげる~」と最新作のBlu-rayを渡されたので、先程まで鑑賞していたのだ


ところがなぁ~孫よ、もうジージはこういう系(アメコミヒーローもの)は全く分からんし、疲れるのよ。


正直、途中何度か早送りしたもの。


返すときには「面白かった~!」って言うけど。

いや、面白いんだろうけどね。


ぶっちゃけ去年、孫娘(小6)が貸してくれた「地獄の花園」のほうがバカバカしくて面白かったわ


孫2人の親に「こんなの子供に見せられない!」ってタブーがないので


たまに孫娘が、観て面白かった映画のあらすじを教えてくれるのだが


やたらディープなものがあったりする


一度など、その映画の長ったらしい題名は忘れたそうだが


面白かったからジージも見たほうが良いよ、と孫娘が話してくれた映画の内容が


「あのね、結婚して、子供ができて、夫婦の間に恋愛感情がなくなるわけじゃないのよ。精神レベルで融合して、お互いの体の一部になるの」


なんちゅう映画を観とるのだ孫よ


「夢を見続けて、ときめいている間は、たとえお婆さんでも『青春』と呼んでいいのよ」


なんですのそれ・・・

貴女ほんまに11歳ですか?


後に両親に、いったい彼女は何を観たのかと訊いたら「そんな映画、見せた記憶がない」という


じゃあ何処で観たのさ??

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る