第638話 馬鹿舌

いろんなところから、チャイのTパックを定期的に購入している


毎朝それを飲んで仕事に出掛ける


コーヒーよりも紅茶よりも、常にチャイだ。


先だって谷やん(脳筋1号)と打合せで入った喫茶店


俺は勿論、チャイのアイスを注文する


「じゃあ俺も」谷やんも同じものを注文する


ほどなく運ばれてきたチャイ


ポットから、アイスグラスに注ぎ分ける


ガムシロを入れようとして、その横に小瓶が置かれているのを発見した谷やんが


「えっ、なんで胡椒持ってきたんスかね?」と聞いてきたので


「チャイとの相性が抜群なんや。知らんか?」と真顔で言ってやる


その小瓶からサッ、サッと振ったあと、おもむろにグラスを傾けた谷やんが


「めちゃ合いますね!うっわラーメンみたいっス!」 


意味不明なことを言うので、当分のあいだシナモンであることは伏せておこうと思う。

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