第546話 知ってて聞いたよね

「コップで海の水をすくったら、コップの中は海と呼べるのだろうか?」という問いがある


先日孫息子(小3・8歳)から、それに近い質問をされた


「海の水(ここでは遠洋のこと)は濃い青なのに、すくったらどうして透明なの?集めたら青くなるの?」


「それはねぇ~ほら、ガラスは透明で向こう側が見えるやん?海の水も透明なんだけど、はるか深~い海底の色が見えてるんだよ」


「海の底の地面が青いの?」


「まあ、いろんな色があるだろうけど、海底までは太陽の光が届かないから、全部同じ暗い青に見えちゃうんだよ。家でも電気消したら暗いでしょ?色が見えなくなるでしょ?」


「電気消してるから下が見えないってこと?」


「まあ、海には電気は付いてないけどね」


「でも、暗いけど"黒く"はないよね?青いよね?なんで?」


「それは、光は海の水に吸収・・・消えてしまうんだよ。赤とか黄色とか緑は消されちゃうんだけど、青色だけは水に消されないんだよ」


「何で?」


「これねぇ、難しいんだよな説明が。『光の長さ』なんて言ったら、わからなくなるでしょ?どう言えばいいかな・・・例えばさ、海くん(孫)が海で泳いでたら、波がざぶ~んざぶ~ん」


「ジージさあ。それって波長が短いって話?」


「ん?・・・まあ、そうですが」


「パパから聞いたわ」


「波長の意味、わかってるの?」


「電磁波の一つ分の波の長さでしょ?たとえば"白"は光の波長を全部反射するんだよね。・・・で?『ざぶ~んざぶ~ん』って何?」


もういいです(-_-)

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