第511話 カタログギフト

「これ、いま届きましたよ」


出かけようとしたところに事務のR嬢から宅急便を渡された


御用達の神戸の牛肉専門店に頼んでいた「カタログから選ぶ牛ステーキセット」というギフト本だ


肉屋だけに配送用に大量に余っているのだろうか、冊子なのにシルバーの保冷袋を折り畳んだような包装だ


時間が無かったのでその袋を、事務用品の入る棚の上に置いたまま出かけた


2時間後、事務所に戻ってくる


「あれ?ここに置いといた宅急便は?銀色の」


見当たらないのでR嬢があちこち探してくれたところ


「ありました!」



誰だ冷蔵庫に入れたのは。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る