第414話 植物の知恵

孫娘(小6)が、上空高く飛び交う鳥・・・サシバとかトンビの種類だと思うが


見上げながら自分の頭上あたりにくるとサッと体を避けているので


「さっきから何してるの?」と聞くと


「あの高さからウンチされて直撃したら死ぬかな?」と顔をしかめている


「鳥のウンチなんて軽いし、落ちるときに空気抵抗もあるから、当たったとしてもペチャッて感じだと思うよ」


「でもなんか重いもの食べてたら?」


「だったらその前に、高く飛べないと思うよ」


「去年の夏だったかな・・・海(かい/弟・小3)が車でラジオ聞いてたらね、鳥の食べた"種"の話をしてたの」


「ほう・・・」


「ジージ、トマトの種の周りがヌルヌルしてるの、どうしてか知ってる?」


「えっ、知らない」


「ヌルヌルしてるとね、鳥が飲み込みやすくなるでしょ?そしたら噛み潰されずに済むでしょ?」


「あっなるほど」


「でね、体で消化されてるうちにヌルヌルが溶けてね、ウンチで出てきたときには発芽しやすくなってるんだって」


「へぇー」


「だからトウモロコシも食べたらそのまま出てくるのかな・・・」


それは貴女がよく噛んでないだけだと思います。


それにしても植物の知恵は素晴らしいじゃないか。


「むかし海が3歳くらいのときにね、お風呂でおしりから何か出てるから引っ張ってみたの。そしたら糸こんにゃくだったの」


それは糸こんにゃくの知恵ではないな・・・

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