第347話 着色料

もう一話、行っときますか(´皿`)


谷やん(脳筋天然社員1号)に


「お客様用にアイス、適当に買って冷凍庫入れといて」と金を渡し


ついでに俺用にハーゲンダッツの抹茶買ってきてと頼んだ


で、色々と仕入れてきてくれたのだが


「はいこれ抹茶っす。いま食べます? けど高いっすねハーゲンダッツって。安いのありましたよ他に。」


俺の金なんだから別に良いじゃないか。


「あ〜お前は知らんねんなぁ。ハーゲンダッツのはちゃんとした抹茶の緑やけど、安いやつは『蚕沙(さんしゃ)』っていう、蚕のフンから煮出した着色料で緑色なんやで?」


「え!うそ?」


「嘘言わんよググッでみいや」


「・・・うっわ・・・ホンマや」


「やろ?せやから俺はハーゲンダッツにこだわるのや」


「えっ・・・じゃあこれとかは・・・」


そう言って谷やんが袋から出したのは あずきバー


「それはお前あれや、カナブンのフンから煮出したやつや(うそ)」


「うっげ・・・マジで?!・・・えっ、じゃあこれは??」


袋から出してきたのは谷やん好物カレーパン


「それは小麦粉の揚がった色やがな」


・・・てかお前、俺の金で自分のパン買った?

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