第315話 耳の性能
谷やん。
脳筋な奴と言い続けているが、彼はある意味、天才かも知れん。
第6波の流行る前だったか、一時期、急激に感染者が減ったことがあった
その原因として考えられる諸説の一つが
コロナウイルスが人体内で自分のコピーを作って増える際、コピーを正確に行うための酵素「nsp14」が、何らかの異常をきたしてコピーミスを起こし、感染力が弱まったというもの
この話を昼休みに事務所で披露している際、どうしても「nsp14」という酵素名が出てこず
「えーっと何やったかなぁ名前・・・」と思い出しているところに谷やんが戻ってきて
我々の話の、どこからを聞いていてそうなったのか分からないが
「ジェミニマン。ジェミニマン。」
そう、声を掛けてきた
その場にいる全員が「?」となる中、大場くん(谷やんの同期)が
「お前それウィルスミスのコピーだろ?いま話してるのはコピーミスのウイルスだからな」
聞き間違いが秀逸すぎ。
※ジェミニマン・・・ウィルスミス主演、自分のクローンに狙われる映画。
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