第248話 海賊か。

ウチの小さな営業マン・イシくんが、とある証明書類に押印してくださいと持ってきたので


「最近お前が真面目に頑張ってるから、ネタがなくてブログに登場させられんわ」と言うと


「えっそうなんですか?!そうかぁ〜何か載せて欲しいなぁ〜」と一応、残念そうだ


「まあお前は頑張ってくれてるし、何一つ文句ないわ。はいこれ」押印した書類を返す


「有難うございます・・・あ、ひとつ思い出した」


「ん?」


「これ。ここに『証明者と貴方との続柄』ってあるじゃないですか」


そう言って、今返した書類を俺に見せる


「ああ・・・それが?」


「ここにも書きましたけど『雇用主と社員』じゃないですか、普通」


「まあな」


「最近、宮里が雇用証明持ってきませんでした?」


「雇用証明?・・・あー、何か持ってきた持ってきた」


「でしょ?あれ最初、書き方が分からないって俺に聞いてきたんですよ」


「あっそうなん?」


「鉛筆で下書きしたので見てくれませんかって持ってきたんですけど、まあ間違いだらけで」


「宮里らしいわ」


「で、その書類にもTさんとの続柄書くところがあって。あいつ最初、何て書いてたと思います?」


「えっ、何やろ?」



「船長と乗組員」と書いてあったそうだ

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