第132話 いつもこうとは限らない

数年前の話


22時前に京都での打ち合わせが終わり、翌日は朝から広島打ち合わせのため


中途半端な時間だし、このまま広島入りしてやれ!と新幹線の最終に乗った


車内から、いつも使う広島市内のホテルに電話すると、禁煙ルームの空きがもう無いと言われ


仕方が無いので、前に一度泊まったことのある駅裏のホテルを取った


広島駅に着いたのが午前0時前


コンビニに寄ったあとホテルに向かっていると


恐らく同じホテルに向かうであろう、ガタイの良い兄ちゃんの集団を発見


案の定その10人ほどの集団は俺の向かうホテルに入り


フロントで「御帰りなさいませ~」と迎えられながら、エレベーターへと消えていった


チェックインしつつ、フロントマンに


「今の人たちサッカー選手かなにか?」と何気に尋ねる


「ああ、オリックスの二軍の方たちですよ」と教えてくれる


鍵を受け取りエレベーターに向かう俺の背に


「あ、ですが、いつもこうとは限らないので!」


期待しないでくださいね~と云わんばかりの言い方をフロントマンがしてきた


アホか!


小学生の子供やあるまいしキャッキャ言うように見えるか!!


それになぁ~こっちも、いつもこうとは(ここに宿泊するとは)限らんわ!!

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