第117話 アンジャッシュのコントは起こりうる
ある年の11月の話
12月に行われる、とある海のイベントのコンペに落選した我々の、反省をしながらイシくん(ウチの小さな営業マン)と飲んだ時に
俺がそろそろ犬を飼いたいという話から、イシくんの飼っていた犬が亡くなった話になった
その翌日、事務所にて。
俺「しかしホンマ残念やったな・・・(コンペが)」
イシ「はい、もっと早く診せておけば(心臓疾患で亡くなったイシ家の犬)」
俺「書類、不備は無かったんやろ?」
イシ「書類というか・・・まあ口頭だけでしたけど(医師に症状を伝える際)」
俺「えっ?口頭って・・・あんなに作り込んでたやんか」
イシ「作り込む?そんな話しました?伝えることはただ、苦しそうだってことぐらいで」
俺「ちょっと待て、それ初耳。そんなこと言ったの?じゃあ何、初めから諦めモードだったってこと?」
イシ「まあ、はい・・・逆に早く楽になった方が良いのかなって」
俺「お前こら。そんな気持ちで臨んだのか?」
イシ「なんでTさんが熱くなるんですか笑。まあお気持ちは有り難いですが・・・」
俺「なんで、やと?!我々全員の問題やろ!!なんやその1人醒めた感じは!!」
イシ「いやいやいや!ウチ(イシ家)の問題ですよ?」
俺「だから!我々全員の夢ないか!!お前1人がぶち壊してええのか!!」
イシ「夢って!3回ぐらいしか見てないじゃないですか(ウチの犬)!!・・・ちょっと待って?Tさんそれ、ボケ?ボケてます?」
俺「おっまえぇ・・・何回も何回も(書類)見たからゴーサイン出したんじゃろうが!!イシ!!ボケとるとはどういう意味なら!!」
イシ「あの!あの!待って待って!!ゴーサイン??メルモ(犬)ですよ?!」
俺「そこから間違えとるわ!セドナ!!(コンペ名。海の女神)・・・ん?めるも?」
このことがあって、イシ家の2代目犬は「せどやん(♂)」と名付けられた
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