第91話 男と書いてアホと読む

とある女性が憤る


「突然7年前の私の写真送ってきてさ。何考えてるんだか」


別れて6年経つのに元カレから、ただ画像のみLINEで送られてきたらしい


「別れる時にボロックソに言われたの、忘れたのかしら?何がしたいんだろ?」


男はアホですからね・・・

時間経ったら自分に都合の良い、懐かしいだけの思い出にしちゃうんですよ(^_^;)


あの時のあれ・・・酷かったよなぁ、俺

心の何処かにずっと、引っ掛かってるんだよなぁ

やっぱちゃんと謝っておかなきゃなぁ


うん、謝ろう。酔ってる勢いでLINEしよ・・・


「斯々然々・・・ホンマ、あの時はごめん」


・・・そして1週間、既読にならず


そらぁそうよな、とっくにブロックされてるわなぁ・・・


突然、返信がきた


「2年も経って何がしたいのですか。木星からの送信ですか。」


えっ?


木星と地球の距離は・・・

ほう、6億2900万Kmもあるのか


で?真空中での電波の速度が秒速30万Kmだから・・・

629,000,000÷300,000=2,096。


2,096秒を60で割って・・・


「木星からは35分かかるみたいやで!」



その後、2度と既読にはならなかった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る