第82話 誤解
俺宛に来る郵便物は、重要書類や請求書などが入っている可能性もあるので
何であれ届いた時点で開封して確認して構わないから、と事務の女性に伝えてある
先日俺宛に「親展」と書かれた、何やら重厚な封書で郵便物が届いたらしく
事務のR嬢が、出張中の俺に電話を掛けてきた
「あの、どうしますか?机に置いておきましょうか?」
「いや構わんから開けてみてよ」
「分かりました」
ペンナイフでザッザッと開封する音が聞こえる
「ええっとですね・・・」
R嬢は取り出したものを確認していたのだろうが、なかなか続きの声を発しない
「ん?どうしたん?」
「いやあの・・・」
「ん?どした?」
「あの〜PDF取って送ります。それ確認してもらえますか」
「あ、うん。わかった」
なんか難しい内容なのだろうか?
数分後、メールに画像が添付されてきた
二つ折りを開いた状態の案内状だ
なんて事ない、なじみのラウンジからの周年挨拶だったが
ごぶさたまさぴん♡
ことしもやってきたよぅ!
あなたとわたしのたしかめ愛♡
くんづほぐれつ まさぴんと肉弾戦♡
たのしみにしてるよぉ♡
ばかやろぉ(゜∀゜)
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