第4話 鎖
第一章 天使
12月23日の夜、ベムはユヌの家に寄った。
3歳の娘はすでに寝ていた。
間違いが原因でできた娘ではあった。
しかし、ベムには娘の寝顔が天使のように見えた。
「あなた、今夜は来ると思わなかったから
夕食は用意していないの。
ごめんなさい。パンと塩を溶かしたスープしかないわ」
地元有力者の娘である。
パンとスープしかないはずがない。
「いいよ。
ご飯は自分で用意したものが家にあるから。
元気かな、と思って、顔を見せに来ただけだから」
ベムはユヌとのこのような会話も、
うっとうしく感じていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます