猫又
目の前のその若者は、道端の猫に気が付き足を止めた。
後を歩く僕からは、歩く猫を目で追う男の横顔が見えたけれど、その目つきに「おや」と思った。
思わず足を止めるくらい猫好きなら、かわいいものを見るもの独特の笑顔となるはずだ。あるいは、野良猫のゴミあさりや糞害に悩まされているなら、殺気のこもったしかめっ面になるだろう。
でも、その人のまなざしはどちらでもなかった。眉はしかめられているが、それほど強くではなく、遠い目をしている。子供のとき悪い夢を見てとびおきたときの恐怖でも思い出したら、そんな顔になるかもしれない。
この人からなら、何か面白い話を聞ける。
心の中に確信が湧いてきた僕は、声をかけた。
「その猫が、どうかしましたか?」
少し驚いたようだが、男の人はすぐに『なんでもありませんよ』を表す愛想笑いをしてくれた。
「ちょっと昔のことを思い出しただけです」
そのまま立ち去ろうとする男を引き止める。
「あの、もし怖い話があるなら教えてほしいんですけど。僕、動画をやっていて……」
男はしばらく考え込んだ。
「どうせ信じてもらえないだろうけど…… それに、結構長くなるよ?」
「構いませんよ」
「これは、僕の友達の話なんだけど……」
そう言って男は話し始めた。
四年前のことだよ。友達のU雄が引っ越しをしたんだ。
彼が見つけたアパートは、小さくて古いけど、ベランダで洗濯物を干せるし駅から近いし、一応ネットも使えるし、まあまあ気にいっていたようだった。
でもねえ。引っ越してしばらくしてから、U雄はなんだかやたらとしかめっ面をするようになって、元気がなくなってきた。
「どうした、引っ越先で何かあったのか」
心配になって聞いてみたら、彼は「そうなんだよ」ってため息をついた。
「あそこの部屋、なんだか臭いんだ」
俺は引っ越しの手伝いをした時のことを思い出してみた。
言われてみれば確かに、ホコリっぽいっていうか、物置みたいな臭いがした気がする。
「でも、ほら、古い建物って、どこもそんなものじゃない? 人が出入りすれば薄まるって」
「いや、そういう臭いじゃないんだ。なんというか、獣みたいな?」
「獣?」
といわれても、ライオンやトラの臭いなんてそうそう嗅いだことないから、ピンとこなかったけど。
「なんだか、その臭いが染み付いている気がしてなあ」
そう言って、U雄は自分の服の袖をクンクン嗅いだ。
「大丈夫だよ、U雄からは貧乏くささしかしないから」
語尾にwをつけた言い方で冗談を言うと、U雄はちょっと笑った。
「たぶん、前の住人が、猫でも飼ってたんじゃないの?」
「そうかなあ」
その日はそれで終わったんだけど、異変はまだ続いてたみたいなんだ。
数週間すると、本当にU雄から獣の臭いがしてきたんだ。こんどこそ、それがどんなものが分かったよ。濡れた犬みたいな、生乾きの洗濯物みたいな。
大学の女の子達が、U雄を見ながら露骨にひそひそやってたっけ。
「確かに、臭いよ君。ちゃんとお風呂入ってるの?」
「当たり前だろ! 毎日耳の後ろまで洗ってるよ!」
「生ごみ、溜めてない?」
「確かにズボラだから、いつもは溜めがちだけどさ。こう臭くちゃ、さすがにマメに捨てるようにしてるよ」
「う~ん、普通に暮らしてて、ここまで変な臭いがするとは思えないんだよねえ。どこかにネズミの死体でもあるんじゃないかな。でなきゃ、下水か何かの関係とか?」
「うえ」
僕の意見に、U雄はうんざりしたようだった。
「いいよ、どうせ最近ヒマだし。U雄の部屋に行って臭いの基を探し出そう」
って言うことになった。
部屋に行くと、確かにするの。生臭い匂いが。
U雄も匂いを防ごうと努力しているみたいで、生ごみもフタつきのゴミ箱の中にしまってあったし、消臭剤も置いてあった。けど、それでも臭い。
とにかく原因を探そうと、二人で一緒にあちこち見て回った。
キッチンコンロの隅、風呂の排水溝、戸棚の中。どこにも怪しいモノはなかった。
そうそう、押し入れの中を開けた時はびっくりしたよ。ふわっと何かが脛(すね)をこすったんだ。思わず悲鳴をあげて、足を上げてた。
よく見ると畳の上にTシャツがあったから、戸を開けたとき落ちてきたのが足に触ったんだろうけど……
結局、原因になるモノはみつからなくて、その日は飯でも食べて帰ることになったんだ。
日が経つにつれ、U雄の様子はさらにおかしくなっていった。
なんだか、ひどくイライラしているんだよ。
それに、相変わらず獣の臭いをぷんぷんさせてた。
「どうしたんだよ」
U雄は何も言わず、スマートフォンの画面を見せてきた。
「これは……」
四角い画面いっぱいに、畳が映し出されていた。そこには、画面を横切るように猫の足跡がついていた。血と泥が付いた足で歩いたみたいに赤黒く。
「なにこれ。野良猫が入り込んだの?」
「ちげーよ」
めちゃくちゃ不機嫌にU雄が言ってきた。
「帰ってきたらこうなっていたんだ。戸じまりしていたのに。ちゃんと、窓も扉も鍵をかけてたんだぞ!」
「それって、密室に猫が入ったってこと?」
密室殺人事件というのはドラマや小説で見たことあるけれど、密室足跡事件って初めて聞いたよ。
「それにほら」
U雄はもう一枚写真を見せてきた。
今度は部屋を横切る足跡をもう少し遠くから取ったものだった。
その足跡は、部屋の少し端(はじ)からいきなり始まっていた。いきなりだよ。
まるで猫が空から天井を突き抜けて振ってきて、しばらく歩いて、また空でも帰ったように。
普通に忍び込んだ生き物なら、入ってきたところから出るところまで足跡って続いているものでしょ? それに、泥やインクがかすれて少しずつ消えていくことはあっても、いきなりぱたっと途切れることはないはずだ。
「なにこれ」
思わず呟いたけど、U雄の方が僕よりよっぽど原因を知りたかっただろうね。
「もうふき取ったけどよ……明らかに普通じゃないよな」
「うん……」
そうとしかいいようがなかった。
そのうち、U雄は授業中、いつもうつらうつらするようになった。起きているときは起きてるときで、ひどく機嫌が悪そうにしている。
U雄の臭いは相変わらずひどくて、僕も辛くなってくるくらいだった。さすがに態度には出さないように我慢してたけど。
「あれ、絶対猫の霊だわ」
いつもより低い声でU雄は言った。
「猫?」
「毎晩毎晩、重いものが俺の胸の上に乗るんだよ。別に金縛りになるわけじゃないけどな。おかげで寝不足だ」
それでなんで彼が授業中うつらうつらしていたのか、わかったよ。
「手で払うと、なんの感触もないんだ。だから、向こうが勝手にどこか行くのを待つしかない」
U雄は怖いというより、安眠妨害をされていらだっているようだった。
そして、その謎の存在はどんどん図々しくなっていったみたいだ。
「とうとうあいつ、布団の中にもぐりこんできた」
U雄がそう言ったのは、布団に乗っかるようになったときから、大体一カ月くらいたったときだったかな。
「ええ?」
「寝てたら、脇腹の辺りで動く気配がして、目が覚めて。ちくちくした毛が、シャツを通して肌に触ってるのが分かるんだ。飛び起きて、かけ布団をめくっても、何もいないんだ」
学食に座っていたU雄は、かなり疲れたらしくテーブルにつっぷした。
話によく聞く金縛りなんかもいやだけど、得体の知れない物体が布団の中に入り込んでくるのもいやだ。
「少しの間、僕ん家に来たら? その間に引っ越し先を見つけたらいいんじゃないかな」
霊か何か知らないけど、あんまり長く一緒にいていいことは無さそうだと思ったからね、そんな提案をしたんだ。それに、U雄がだいぶまいっているの、はたからみてよく分かったし。
そうしたら、U雄はむくっと頭をあげた。
「いや、いいよ。ちょっとしたことを思いついたんだ。それを試してみるつもりだよ」
精神的な疲れのせいなのか、目が変にギラついているように見えた。なにか、悪いことをたくらんでいるみたいな。
「一体、何を思いついたの?」
そう聞いたとき、なんだかひどく嫌な予感がしたんだ。
「罠をしかけるんだ」
「罠?」
幽霊って、罠にかかるものなのか? 変に霊にちょっかいを出したら、余計にマズいことにならないか?
「一体、どんな罠?」
「今はまだ考え中なんだ。準備ができたらおしえるよ」
「おもしろそうだね。楽しみにしてるよ」
頭に浮かんだ不安とは裏腹に、僕は「君の考えなら大丈夫だろう」という笑顔を浮かべてみせた。
せっかくU雄が少し元気になったのに、また落ち込ませるような疑問をぶつけたくなかったんだ。
罠の準備ができたとU雄が言ってきたのは、その数日後のことだった。
ネットの情報を頼りに、ホームセンターで材料を買い集めて自作したらしい。
「ほら、結構うまくできただろ」
そういって、U雄はスマホで自分の作品の写真をみせてきた。
ベランダの隅に、しゃがめば子供が入れそうな大きさの、半透明のプラスチック板(ばん)でできた箱があった。
てっぺんから弧を描くように細いフックが伸びていて、そこに箱の一面が吊り上げられている。その形から、どんな形式の罠なのかは簡単に想像がついた。
へんてこな言い方になるが、猫用のネズミ取り。獲物が中の餌を食べようとするとフタが閉まる奴。
ただし、U雄の話によると、餌をいじらなくても、中に入って針金の仕掛けに触ればフタが閉まるようなものらしいけど。
「この中に、猫の霊を追い込むんだ。あいつ、絶対につかまえてやる」
U雄は得意そうで、なんだか妙に楽しそうだった。
また、こんなので捕まえられるのか? また、前に浮かんだ疑問が浮かび上がってくる。
そもそも、本当に、U雄のいう通り、霊なのだろうか?
足跡の写真や臭いはともかく、上に乗るとか布団に入ってくるとかは、ひょっとして、U雄のが寝ぼけたりしたんじゃ。
そう思ったけれど、黙っておくことにしたんだ。
どっちにしろ、僕にできることはないだろうからね。
半信半疑だったから、U雄が本当に霊を捕まえたと言ってきたときはホントびっくりしたよ。
「おもしろいから、見にこいよ」
そう言われて、僕は、罠を見にU雄の部屋へ行くことにした。
戸を開けると、ぷんと濡れた毛皮のような臭いがした。靴を脱いで、上がろうとしたとき、ギョッとしたよ。
部屋の中に雪が積もっているのかと思った。
隅に置かれた段ボール箱にも、畳にも、机にも、ビニールをかけたパソコンにも、うっすらと白い粉が巻かれていたんだ。この部屋を出るとき、畳を弁償しないといけないんじゃないかなあ、と変なことを考えちゃったよ。
なるべく少ない量でまんべんなくまこうとしたようで、ところどころ指で塩をなでたような跡があった。
ほら、昔のお寺にあるじゃない。白い砂が巻かれた庭。
ああ、あれ枯山水っていうんだ。なんか、あれを思い出したよ。。
「な……なんだよ、これ」
僕は気味が悪くて部屋に上がれず、玄関に突っ立ったまま言った。
「塩だよ、塩」
新しいカーペットだよ、というように軽く言って、U雄は僕の横を通って部屋の中へ入っていく。
仕方なく、僕も続いた。なんだか、塩と聞くと空気が乾燥しているような気がしたよ。まあ、気のせいだろうけど。
恐る恐る、つま先だって中に入った。歩くたびに靴下越しにじゃりじゃりと変な感触がしたな。
「ほら、霊って塩に近づけないっていうだろ。だから、罠から遠いところから塩をまいていって、罠まで追い込んでいったんだ」
前にテレビでみた、追い込み漁のやり方なんて思い出しちゃったよ。
「それで、捕まえちゃいましたよ、ほら!」
カーテンと引き戸を開けて、U雄はベランダを見せてくれた。
ぞれは前に写真で見たのと同じ箱だった。ただ、写真と違って扉が閉まっていた。
カタカタと箱が動いている。赤ん坊の泣き声と驚くほどよく似た、猫の鳴き声。
「ついでに、罠の中に缶詰置いておいたんだけど、食ったんだか食ってないんだか」
バンバンとU雄は箱を叩く。箱を作るときにでもやったのか、人差し指の爪が欠けていた。
「で、でもつかまえられてよかったね」
そう言うしかなかった。
本当に、猫の霊なのか? U雄は引っ越しや学生生活で疲れきって、普通の野良猫を霊と思い込んでいるだけじゃないのかな?
叩かれて驚いたのが、中身がゴソゴソ動いた。
「その顔、信じてないな」
そういうとU雄はどこからが懐中電灯を持ってきた。
明かりをつけて箱の後ろにくっつける。強い光で、全面の板に中身のシルエットが写し出された。
それは確かに、猫くらいの大きさだった。三角形の耳の生えた頭、丸い胴。長い尻尾。足元には、U雄が入れたという猫缶らしき影もあった。
その中身は、落ちつかなげに動き回っている。缶をまたぐとゆっくりとシッポを伸ばした。その先端が、夏ミカンのように丸くなって、腰に引き寄せられる。そして新しい頭になった。今まで頭だった個所は弾けて四つに分かれ、それぞれ胴をすべって新しい脚になった。さっきまであったはずのもとの足は、いつのまにかなくなっている。
「なんだ、これ」
僕は喉がからからで、それだけ言うのがやっとだった。絶対に、あれは普通の生き物じゃなかった。
「面白いだろう、こいつ。後は埋めるなり神社に持ってくなりすればいい。じゃ、俺、ちょっとトイレに言ってくる。絶対に箱開けるなよ」
言い残して、U雄はベランダを出ていった。
僕は箱と一緒に残された。
箱の中からは、相変わらずごそごそと音が聞こえてくる。そして、ときおり聞こえる猫の鳴き声。
いつの間にか、浮かんできた額の汗をぬぐう。
今のはなんだったんだ。見間違いじゃないのか?
もう、その二つしか考えられなかったよ。
僕は、U雄が置いていった懐中電灯を取り、恐る恐る、さっきのように箱を照らしてみた。
そこには、猫のシルエットがあった。やっぱり出口を探すようにぐるぐる回っていたけれど、ずっと見ていても、さっきのように姿を変えたりしない。
僕は、大きく息を吐いた。
やっぱり、さっきのは見間違いだったんだ。きっと、光か何かの加減でそう見えただけなんだって安心した。
ほっとしたら力が抜けてしまって、ベランダから出ると畳の上に座り込んだよ。もう塩なんか気にならなかった。
それで、畳に手をついたときに、けばだった感触があったんだ。それに、皮膚をちくっと何かが刺した。
塩で気づかなかったけど、大きなひっかき傷が五本、畳につけられていたんだ。
最初は、U雄がいう猫の霊がやってきたと思ったんだよ。でも、それにしては大きい気がしてさ。
それに、猫の爪って五本だったっけ?
僕は、さっきちくっとした手の平を見た。そこには、爪のかけらが刺さっていた。
そこで思い出したんだ。さっき、U雄が箱を叩いたとき、爪がかけていたこと。
つまり、この畳の爪痕をつけたのはU雄? 彼が四つん這いになって、「爪がかける強さで畳を引っかいた? そういえば、U雄からはずっと獣の臭いがしている。
部屋の臭いが移ったものだと思っていたけど、U雄自身からしていたものだとしたら?
にゃー、とベランダから鳴き声がした。
あれは本当にただの猫じゃないのか?
布団に入りこむ霊とか、足跡とか嘘をついて、おかしくなっているのはU雄の方で。
どうしても確かめないといけないと思った。
僕はベランダに出て行った。
罠の扉をそっとつかんだ。緊張で手が震える。
でも確かめなくちゃ。U雄が戻ってくる前に。
そう思って、僕は覚悟を決めるとゆっくりとフタを上げた。もちろん、いきなり全開にはしないよ。子猫だってはい出せないくらい、ちょっともちあげたくらい。
僕は、隙間からそっと中をのぞき込んだ。目が合った。金色の、いや、白目が黄色の、どちらかというと猫よりは人に近い形の目。
その時、箱の内側で何かがはじけたみたいに、急にパァンと板を繋ぐ結束バンドが切れて、箱が壊れたんだ。マジックで箱の中身はなにもありません、って示すとき、板が四方に倒れるでしょ? あんな感じ。
僕がつまんでいる板だけ、手に残っていた。
ぬらりと黒いものが、箱の底にうずくまっていた。そいつはすぐに飛びあがって、ベランダの柵を飛び降りた。U雄の部屋があるのは三階なのにね。箱が壊れてからそいつが逃げるまではほんの一瞬で、僕は正体を見ることができなかった。
後ろの方で、U雄のものすごい悲鳴がした。苦痛を感じた猫のような、U雄の悲鳴。
「U雄!」
僕は慌ててトイレに向かった。塩を蹴散らしながら部屋を横切る。
トイレの小さなドアは開けっ放しで、誰もいなかった。ただ、便器がぽつりとあるだけだった。
「それから? 友人には会えたんですか?」
男は静かに首を振った。
「あれから、待っても待ってもU雄は帰ってこなかったよ」
「その罠の中にいたのは何だったんでしょう。まるでその友達は取り憑かれたようだけど」
しばらく考えたあと、男は口を開いた。
「ほら、昔話に化け猫ってあるでしょう? 人に化けて、人間を食べるって奴。ああいう奴じゃないのかな」
「化け猫?」
「何せ、昔の記録だから事実と歪んで伝わったのかもしれない。化けるっていうのも、姿が変わるって言うんじゃなくって、何かに寄生する形なのかも」
なんとなく、彼の言おうとしていることがわかった。
あの猫に『寄生』されたU雄は、体と精神を乗っ取られ化け猫になってしまったのかも知れない。あいつはそうやって仲間を増やすのかも。
U雄のように、今まで人間だったモノが爪痕や足音を残し突然いなくなるという例が昔からあったとしたら。理由を知らない者は化け物に食べられたように見えただろう。
「まぁ今となってはわからないけど。ねえ、こういう仕事をしてるなら、いろいろと変わった話をたくさん聞くんだろ? もし聞いたら教えてくれないかな。人と猫の化け物の話。もしかしたら、U雄かもしれないから」
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