クラスで一番可愛いギャルは俺の嫁。家に帰ると清楚な黒髪美少女になって甘えてくる

あゆう

第1話 クラスのギャルにただいまのキスをする

 俺、真峠一太まとうげいちたのクラスには一際目立つギャルがいる。



「あっ! みんなぐっも〜♪」



 彼女の名前は秋沢莉々香あきさわりりか

 赤メッシュの入った金色の髪に白い肌。制服は着崩していて、少し前に屈めば中が見えるんじゃないのかってくらいに短いスカート。胸元は露出していないがそれでも主張の激しい大きな胸。派手な化粧に派手な爪。絶えることのない話題と大きな声。顔も可愛いこともあって人気があり、誰とでも分け隔てなく接する為、クラスの中心と言ってもいいだろう。



「ちょっ! そんな一気に話しかけられても莉々香聞き取れないし! 順番に喋ってよ!」



 ほらな? 人気者だ。


 その一方で俺はそんな彼女の真反対にいると言ってもいいだろう。俺にも友達はいるけど、学内にはいないからいつも一人だ。得意なことだってあるけど、胸を張って自慢できる事でもない。ちょっとした偉業を成し遂げたこともあるけど、それだって言っても「ふ〜ん」で済むことに違いない。なにしろクラスの奴らは俺に興味なんてないからな。


「あっ、ごめん! ま……えっと……」


「いや、大丈──」


「ねぇ莉々香ちゃん、そのネイルどこでやったの〜?」


 人気者である秋沢の元に行こうとした女子生徒が俺の机にぶつかって謝るけど、俺の名前を忘れられる上に、こちらからの返事を聞いてもらえない。


 まぁ、いつものことだから気にせずに一日を過ごす。静かに授業を受け、一人で食堂で昼食を食べ、午後は眠気と戦いながら過ごすいつもと変わらない日常。

 そして帰りは特にどこにも寄ることなく家に帰る。家と言っても一軒家ではなく、今の学校に通うために借りてる古びたアパートだ。なんでも父さんと母さんが昔一緒に住んでいたところらしい。



「ただいま」



 階段を上がりドアを開けて、そう声をかけながら部屋の中に入る。



「あ、いっちゃんおかえり〜。私もついさっき帰ってきたばかりだから、夕御飯ちょっと待っててね?」



 そう言いながら隣の部屋からエプロン姿でやってきて俺を出迎えてくれたのは、肩口で揃えられた艶のある黒い髪の美少女。

 ちなみにこの部屋、玄関は二つなんだけど中の部屋は壁がくり抜かれて繋がっている。



「いや、別に急がなくてもいい」


「そう? それなら先にお風呂入る? 沸かしておいたよ?」


「あー……そうするかな」


「ん! りょ〜かい♪ その間においしいの作っておくからね♪」


「わかった」


「でもその前に……まだ、ただいまのチュウしてないよ?」



 そう言って目を閉じながら顔を上げてくる目の前の女の子。その子に俺がキスをすると、「えへへ」と言いながら台所へと歩いていった。



 あぁ、紹介が遅れたな。彼女は俺の嫁、秋沢莉々香だ。金髪はどうしたかって? アレはカツラだよ。





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