『羨ましい』と。

@sino_ohana

第1話

人間、成功してる人を見るとそれを羨ましくは思うものの、その人に生まれ変わりたいだとか自分がその立場になりたいかというとそうでもないというのがほとんどである。

 何故か。それはその立場に着いた場合のリスクを想像するからである。今の立場を捨ててまで生まれ変わりたいとは思わないのだろう。だが、憧れはする。そして

「あの人はいいな。」

という言葉をこぼして終わる。願望のみを口にし、決して変わろうと行動することはない。何故そう言い切れるか。それは私がそうであるからである。

 周りには才能溢れた人がいる。他人を導く人。一人で何かを成し遂げる人。そして、人を育てる人。あげればきりがない。普段から行っていることがあれば、その行動こそがその人の才能なのだが本人は決して気がつかない。なぜならそれは本人にとって『普通』なのだ。他の人も行えて当たり前の出来事。そう、決めつけてしまっている。

 そうして私たちは才能がないと負のスパイラルに自分で陥っている。

そしてまた口に出すのだ。

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