第40話

[ エリスside]



お兄様が 私達と同じく『幼児化』して居着いてしまった。

なぜ、あの時 私は介入しなかったのだろう

そして なぜ 私が ユリリンの仕事をしているのだろう

当人達が 遊んでいるのに !



アレス

「 この“テレビゲーム”というのも面白いな 」


ユリリン

「 ジパングのゲームで『 梅太郎電鉄会社』なのじゃ。 ジパングでも人気のゲームなのじゃ ! この“カイザー ボンビー ”が少し“イラッ”とくるけど プレイヤーどうしで 競い会い 妨害し合いする楽しくも恐ろしいゲームなのじゃ !

やり過ぎると 友情を破壊するゲームと しても有名なのじゃ 」



ゲームには ユリリンや お兄様だけでなく エリリンやアテナまでいる


エリス

「 貴女たち、仕事は どうしたのよ ! 」


エリリン

「 ラミィ達に 任せてきたのだ。 私もユリリンやお兄ちゃんと遊ぶのだ 」


エリス

「 アテナ、 真面目なアンタまで 仕事をさぼるの !? 」


アテナ

「 もともと エリリンの仕事だし 天使たちに任せたみたいだから 私が 言うことは無いわ 」


そうよ 邪神の私が 真面目にユリリンの仕事をすることないじゃないの

私もゲームに参加しよっ~ぉと



[ミハエルside]



せっかく エリス様が 仕事を手伝ってくれていたのに、中級堕天使たちが仕事を手伝っているとはいえ これは痛い !

天界が、幼稚園化して 元人間の中級堕天使達も そわそわしている。

なんでも 日本で似たようなテレビゲームをやったことが あるようだ。



ウルルン

「ハルルン、ミルルン あれ『◌太郎電鉄』だよねぇ」


ハルルン

「 うん、私も良く友達とやっていた記憶があるよ。………自分の名前は 思い出せないけど 」


ミルルン

「 私も自分の名前は思い出せないけど 『◌太郎電鉄』は覚えているよ 」


アルルン、クルルン、チルルン

「「「 私達も覚えているわ。………名前は忘れているけど」」」



いつの間にか ユリリン様が スカウトした中級堕天使が増えている。

なんで 堕天使長の私が知らないのよ

まったく、あの駄邪神は 楽することに関しては 頭が回るんだから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る