第48話永田町 高尾 の 欲望 ⑥

[夢子side]


これは 天恵だろうか


茨城 恭介の グループが オリエンテーリングのコースから大きく外れ 道に迷っているようだ。


私は鳩子の手を借り茨城 恭介を捕獲する事にした。

私は 逃げ足に使える『超加速』のスキルを もっている。


結構 ポピュラーなスキルで スピード重視のジパングの女の子なら 持っている確率は 高いけど 今いる、茨城 恭介の メンバーは スキルには まだ目覚めていないようだ。


これは チャンスだ

私が おとりになって 茨城 恭介を 捕獲ほかくするのだ。




[ 冬香side]


まさか 本当に迷うとは思わなかった


兄さんが

「僕は 方向音痴だから 誰か 他の人が 地図とコンパスを もってくれないかい、 僕が持つと迷子になると思うよ ! 」


と 言った時は 冗談だとばかり思ったのに 本当に迷うなんて、 思ってもいませんでしたよ !



だから 皆 油断していたんだと思う


私達の 前に一人の女の子が 現れて

「 茨城 恭介を こちらにわたせ !

そいつは、お前らみたいな小娘には勿体無い

我々が 有効活用してやる 今なら見逃してやるから ここから立ち去れ 、ちびっこ共 !」




その 挑発に乗り 兄さんから 目を離した隙に大柄な女が 兄さんを 捕まえていた。


「 茨城 恭介を 傷つけたくなければ 大人しくこの縄に縛られろ ! どうする、ちびっこ共 ! 」



仕方がなく 私達は 大人しく縛られてしまった携帯電話も 取り上げられ 愛ちゃん達に 連絡する手段も 無くしてしまった。


[ 夢子side]

こんなに 上手くいくとは 思わなかったわ

このまま 茨城 恭介を連れて帰ったら タカ様に誉めてもらえる

私達は それを信じて タカ様の元に帰った


そして 帰った先で 見た者は 逆さに 木に縛られたタカ様の 姿があった。


「 あら 意外と 早かったわね 」

そこには 顔は 笑っていたが 目が笑っていない埼玉三姉妹 と 福岡 姫子の姿があった。


結局 私達は 茨城 恭介の身柄を 渡す事と 二度と彼女達(茨城 恭介を含む)に 関わらないことを条件に 許された。


「 もう ボクチュマには お前達しかいない

これからも ボクチュマと一緒に いてくれ ! 」


そう言って 私達を 抱き締めてくれたので 私的には大成功な出来事だったと云えると思う。


[冬香side]

結局 兄さんは 愛ちゃん達が 助けてくれて

私達は 姫子さんから連絡がいった樹莉亜じゅりあさんと栃木君が助けてくれた

皆で 遅れて他の生徒が待つ キャンプファイヤーに着くと 嫌味で嫌われている教師が、


「 今まで いろいろな生徒がいたが 遭難したり誘拐された生徒は 初めてだよ、 皆に何か言うことはあるかね、 茨城 恭介 ! 」


兄さんは ニコニコ笑いながら


そうなん· · · · ですよ~ アッハハハ まいちゃいましたね~ ! 」


私達は ずっこけ


教師は 怒りで震え


待っていた他の生徒は大爆笑だった。



しっ 絞まらないなぁ~ と、 いう一日だった

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