第45話放課後…………

[さくらside]


 いいなぁ~ いいなぁ~ ! 姫子ちゃん いいなぁ~!

 ぼくも お兄ちゃんに 『なでなで』して欲しいなぁ~

 今晩にでも お兄ちゃんの お布団に忍びこもうかなぁ~


 転生前の猫の時は いつも お兄ちゃんの側で寝ていたのに 、今は なかなかできないんだよね。

 別の お家というのも あるけど 春香ちゃん や 冬香ちゃん の目が 厳しいので 遊びにいくのは大丈夫だけど、お兄ちゃんに 添い寝しようとすると 直ぐに妨害してくる。

 考えていたら 我慢がまん出来なくなったよ !

 夜まで 待てそうにないから 帰ったら 直ぐに突撃しようかなぁ !


[ 冬香side]


 兄さんが 姫子さんを 撫でているのを 見ていて羨ましくなってしまった。

 そういえば 最近は 『なでなで』して 貰ってないなぁ~

 なんとなく 周りを見てみると 皆(幼馴染み達)が羨ましそうに 兄さん達を 見ていた


 特に さくらちゃんなどは 直ぐにでも 飛び付きそうだ。

 これは 警戒した方が 良いかもしれない

 お姉ちゃんにも 連絡しておこう !


[ 恭介side]


 学校が 終わり下校時刻に なった

 何時ものように 帰り支度をして 帰ろうとしたら皆の距離が いつもより近い気がする。


 具体的に いうと さくらちゃん や 真弓ちゃんなどは僕の腕に引っ付いている

 二人とも 胸は…………… とっ とにかく 距離が近い


 押しくらまんじゅう じゃあ無いけど それくらい固まって 帰った。



 帰ったら 帰ったで 春姉 や 冬香が 妙に何かを警戒しているみたいだけど 留学生が 来るのは まだ先の話なのに 気が早すぎるだろう


 そうそう、 とうとう スマホアプリが解禁に なったのだ !


 今までは 電話 と メールしか 許可して貰えなく、やっと 無料サービス に限り 許可がでたのだ。


 これで 久々にネット小説が読める !



 あるかな ? あるかな ? あるかな ? あっ あった !


『 ヨムカク 』


 転生前に 良く読んでいた サイトだ

 愛読していた 作者様は いるかなぁ……………いたぁ !


 角川 壱 先生

 燻銀いぶしぎんの はっさん 先生

 Mako 先生


 皆 いる ! やったぁ !


 その日、 僕は眠くなるまで読む積りだったけど、布団の中で 読んでいたせいか いつの間にか寝落ちしていた。



[ 愛side]



 夜も 遅く恭介の家族も 寝静まった頃

 私達三人は 恭介の 部屋に 忍びこんでいた。


 昼間の 姫子さんを 見て羨ましくなったからだ。

 春香さん や 冬香には バレないように 静かに

 部屋に 入ることが 出来た。


「 愛ちゃん よく 恭介の家の 鍵を もってたねぇ」

 舞が 聞いてきたので、

「 恭介から 鍵を(勝手に)借りて 合鍵を

 つくったのよ 」


「 エ~ 私も 欲しいなぁ ! 恭介に 頼もうかなぁ 」


 美衣が 言ったので


「 なら 私が ( 上手く 誤魔化して)聞いてみるから まちなさいね 」

 私が 答えると 二人とも納得したようだ


 恭介が 寝てる布団を 見ると 妙に 膨らんでいる。

 静かに 布団を 剥ぐと …………


「 さくら は ともかく !

 なんで 春香さん や 冬香まで 恭介に添い寝

 しているのよぉ~ ! 」

 そこには 幸せそうに 眠る 四人の姿があった。



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