第6話 朝まで
家に帰ると、朝までにはまだ遠く、布団の中に入っても、なかなか寝付くことができなかった。
私が担当するある会社の重役に紹介された会員制のクラブだが、その人は交通事故で既に亡くなっている。
その死をきっかけに、私は紹介された会員制クラブに行ってみることにしたのだが。
その会社の重役が、何故、私をクラブの会員に推薦してくれたのかは、既に聞くこともできない。
私は、まだ明かりをつけたままの部屋で、天井を見ながら、今夜、彼女が、老貴婦人が話した戦場の物語を思い出していた。
やがて朝が訪れるであろう。
早く眠らなければ。
然し、私の頭は思考を止めることはできなかった。
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