詩っぽいポエム

再燃現象

空が割れた日



黒い翼の悪魔が来る



為すすべもなく



地獄の炎が降り注ぐ



あとには黒い影だけが残る






ああここは地獄なのだ、、、






どれだけの人が死を感じることができただろう




---手を繋いだ影は


        手を離すことを忘れ



大きな影と小さな影は


            幸せの意味をなくし



重なった影は


       犠牲の言葉とは程遠い



祈りの影は


      名を唱えることも出来ず---




私は見ることを諦めた



遠くで大きな音がする



悪魔の声が



耳を塞ぐ



近くで更に強く


人の怒号が聞こえる



どれだけ耳を塞いでも



私の耳には死がこびりついている




ダメなのだ




例え



目を閉じようと


耳を塞ごうと



私の目は見ることを辞めず


私の耳は聞くことを諦めず




ただただ無機質な死を記憶している




私はレコードのように



死を繰り返す






私はやはりあの時に死んでいたのだ



抜け殻だけが残る



抜けていった身体を焦がれているのだ



戻らないと知りながら




確かに私は死んだのだ



いくら年を重ねても



空は割れたままなのだ


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