妖機譚〜どうか素晴らしい人生を送れますように〜
COOLKID
プロムナード
プロムナード とある少女の胸の内
人は、何でもする。自分の得になることのためなら、自分が欲しいもののためなら、自分が楽しくなるためなら、何でも。
例えば愛。
例えば知恵。
例えば金。
怠惰、色欲、暴食、傲慢。
自分を満たすものをただひたすらに、人々は求めた。
神を求め。悪魔を求め。食を求め。支配欲を求め。土地を求め。学びを求め。繁殖を求め。快楽を求め。
自らを律しなければとわかりつつも。
真実を求め。心理を求め。平和を求め。力を求め。癒やしを求め。光を求め。闇を求め。
繰り返し繰り返し。
未知を求め。精緻を求め。恐怖を求め。完璧を求め。道楽を求め。自由を求め。
尽きることのない欲を晴らすため、人は生きてきた。
しかし。人は人というものを甘く見ていた。
もし取り返しのつかないことになったら…その時には自己を止められる。
そう思っていた。けど。
私が気づいたときには。もう彼らは遅かった。
もう、このままじゃ、まずい。気づいた私がなんとかしないと…
いや、他に気づいている人ももしかしたら…その人達が…ダメダメ。人任せになっちゃいけない!私しか、いま行動できる人はいない!
少なくとも、意識だけは…たとえ行動には移せなくても…伝えなきゃ。広めなきゃ!分からせなきゃ!!
もうこれ以上…やると詰む。
この気持ちは…この思いだけは、絶対に忘れないようにしないと…!
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