第236話 シオン、リズの受難5

シオンside ******


「あ〜どうしたらいいの?

 今日の宿屋代すらないって‥。

 詰んだ!

 私達の人生詰みだ!」


あっ、親友の心が壊れてしまった。


「あ〜どこかに私達を養ってくれるお金持ちいないかな?

 大きな屋敷に住んでて‥。

 見た目も良くて‥。

 私達ふたりだけだと束縛されそうだから他にも奥さんがいて、ハーレム主人公みたいで‥。

 あとは少し謎があるような人、いないかなぁ‥‥‥。」


!!!

「あれ?

 今の条件にマッチした人を最近見てような‥。」


親友も同じタイミングで何かに気がついたようだ。


「あっ、シオンも気づいた?

 私も1人だけ思いついた人がいる。

 ビビってきた。」


たぶん同じ人物を思いついたようだ。


「だったら、なる早でお願いしてみよう。」


そういうとリズはポケットから見慣れない魔道具を取り出した。


それは例の執事様から頂いた連絡用の魔道具だった。


手のひらサイズの魔道具に魔力を込めてキーワードを叫ぶと連絡が取れるらしい。


私はリズの魔道具に手を乗せて魔力を流し込む。


そして2人でキーワードを叫ぶのであった。





次回 

     ヤマトの受難

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