第158話 ただの石じゃないの?

せっかくギルド長が目の前にいるので今の騒ぎの事を聞いてまる。

(原因は俺だけど‥)


「何か騒がしいですけど、何かあったのですか?」(原因は俺だけど‥)


「それが大変な事がおきて‥。

 街の外にある大岩が壊れたんだ!!」

(知ってます、原因は俺だけど‥)


「岩が壊れただけで騒ぎになるんですか?」


俺の言葉にギルド長が目を見開いて驚いてみせる。


「お前、あの大岩の事を知らないのか?」


え?

何その信じられない者を見る目は。

ギルド長の目線が痛い。


とりあえず頷いてみせる。


「あれは大昔に人間と魔族が戦った時に魔族の幹部を踏み潰した由緒ある岩なんだ。

 これは世界的にも有名な話で、あの岩を見にくる観光客もいたぐらいだ。」


マジですか!?

俺はそんな大事な岩をミサイルの試し撃ちで壊したのか‥。


さぁ、どうする。


1.正直に謝る

2.誤魔化す


普通のライトノベル主人公だったら1を選ぶだろうが俺は違う!


「何で壊れたんでしょうね。」


2を選択するのであった。

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