第47話 謝罪
セラの件が片付いたので受付嬢達には仕事に戻ってもらった。
「さて、次はコイツらか‥。」
回復してもらったとはいえ服や装備がボロボロの冒険者がいた。
「何があった?」
冒険者達にギルド長が尋ねるが目線を逸らすだけで何も言わない。
「で、何があった?」
今度はアリサに尋ねる。
「飲みに行こうなど誘ってきたので、ぶっ飛ばした。」
ギルド長の眉間にシワがよる。
「どこの世界に飲みに誘った程度で怪我させる奴がいる!」
ギルド長が少し語尾を強めた。
「ワシは人妻じゃぞ?しつこく絡んできたらぶっ飛ばすじゃろ?」
アリサはギルド長の目を真っ直ぐ見ながら、少し笑みを浮かべた。
ギルド長は真偽を確かめようと冒険者達を見ると否定する者はおらず、冷や汗を流していた。
「確認するまでもないな‥。ギルド長としてギルド内で起こった事には責任がある。すまなかった。」
ギルド長が深々と頭を下げる。
「謝罪は受け取った。まぁ、気にするな。」
アリサが笑いながら応える。
さすが魔王様だけあって、こう言うやり取りはカッコいい。
「お前達は帰ってもらって構わない。」
ギルド長にお許しも出たので受付に戻ることにする。
冒険者達も俺達に続いて部屋から出ようとするが、ギルド長に呼び止められる。
「お前達は残れ。少し話がある‥。」
ギルド長の怒りを抑えた声にビビりあがる冒険者達であった。
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