第206話 戴冠式とパーティー構成

 式典はカービングとワーグナーの時とでは異なった。主にナンシー達がいるからだ。


 俺の横にナンシーがいる。そう、正妻だからだ。

 俺の前に旗手のホーネット、アリゾナがいる。

 後ろにオリヴィア、その両脇にロトナとアリアだ。

 シカゴとオリンズは玉座の下で槍を持って堂々と待ち構えている。

 俺とオリヴィアはホーリーエンジェルアーマーを着ている。


 城内の造りは殆どワーグナーと同じだが、一回り小さい。しかしデザインは一緒だ。


 ワーグナーの時と同じで、玉座の手前から入り口に向かって位の高い者順で並んでいる。左が男性、右が女性だ。勿論俺の妻達が前の方だ。ブラックスワンの面々も妻扱いだ。セレナだけは本人の希望で貴族席の一番後ろにいる。周りを観察したいというのだ。クレアもそれに付き合っている。


 玉座には王と周りに王妃、ドロシー&メイベルがいる。

 シェリー達は戸惑っていた。俺が既にワーグナーの皇帝で、カービングの王権を移譲される儀式を行っているのだが、再会の翌日にはこうなったのだ。前日はスタンピードに巻き込まれ、死を覚悟した程だったからだ。


 俺はライトを背中に出し続けている。神々しさが増すからだ。


 そうこうしていると、まずホーネットが玉座の手前に着き、横に逸れる。アリゾナとオリヴィアが俺とナンシーの横で俺達の方を向く。

 そして俺は玉座の前に辿り着き、王に一礼をした。すると王妃が俺に誰何をした。


「ランスロット卿よ、本日の来訪の目的を我が王に述べよ!」


「本日は国王陛下からの招請により参りました。王権移譲の申し入れの受諾の証として訪問した次第です」


 続いて国王が俺に告げる。


「ランスロット卿よ、王権移譲の申し入れを受諾して頂き感謝する。本日この王冠を貴殿に戴冠する事により、我がカービング国の王権をワーグナー国王たる皇帝ランスロットへの移譲を完了する事とする。先日のスタンピード発生時のスタンピード対処の功績により、本日より皇帝ランスロットをカービングの新たな支配者とする」


 そうして俺はナンシーを伴って壇上へ上がり、玉座の前に赴く。そしてオリヴィアとアリゾナが玉座の両脇に立ち、皆の方を向く。手には装飾の鮮やかな儀仗用の槍を持っていた。


 そしてホーネットがやはり壇上に上がり、アリゾナの横に立ち旗を掲げる。


 俺は王の前に立つ。

 メイベルが王より王冠を外し、トレーに載せて俺の前に立つドロシーの横に差し出す。

 ドロシーは王冠を手に取り、恭しく俺の頭に載せた。そして国王が宣言する。


「これにより我がカービングは皇帝ランスロットの庇護化に入った。国王としての最後の務めをこれにより果たしたものとする。皇帝ランスロット陛下万歳!」


 そうすると一斉に万歳が起こり、教会の聖歌隊が歌を歌い始めた。そして歌が終わると俺が挨拶をする。


「我が新たなカービングの支配者となった皇帝ランスロットだ。これによりワーグナーとカービングを融合し一つの国家とする。この後、ボレロの王権移譲も決まっている為、大陸の最大勢力となる。先ずは最初の命令を行う。前国王よ、そなたをカービング地方の総督に任ずる。これはそなたが国王をしていた時の領土の統治を命ずる事になる。身分はワーグナー総督と同列とし、最上級の序列の大公とし、大公より下の爵位の任命権を付与する。大公は皇帝に任命権があり、皇帝の命のみを受けるものとする」


 その後奴隷制度についての話をワーグナーと同じ内容で行い、これよりボレロのスタンピードの対処に向かうとした。


 式典が終わるとボレロのダンジョンアタックとなるが、もう一つの問題があった。そう、ジャックナイフだ。俺もセレナも行った事がない。

 ダンジョンは間違いなく俺が行く必要がある。となるとセレナにジャックナイフへ向かって貰うしかない。


 今でも手遅れかもだが、俺がダンジョン攻略後に向かい出すのでは確実に手遅れになる。


 そこでカービングより姿を変えたセレナ、ブラックスワン、ファイヤークリスタル、連絡役兼護衛としてオリヴィアを同行させる。オリヴィアは俺の次に恐らく強い。しかしアリゾナにはセレナの護衛をする事については拒否をされている。俺のダンジョンでの醜態がそうさせたのだ。


「私がいなければ確実にダンジョンで死にますぞ!」


 俺はアリゾナに凄まれぐうの字も出ない感じに反論出来なかった。


 因みにオリヴィアもセレナも嫌がったが、何とか頼み込んで向かってもらう。彼女達は単に俺と一緒にいたいだけだったからだ。その後のご褒美で手を打った。


 因みに先の屋敷で救った5人はルシテル及び水樹と一緒にワーグナーの初心者ダンジョンに潜ってもらう。既に隷属契約をしているのだ。


 勿論彼女達から契約破棄を出来るようにしている。救った5人は自ら望んで契約をしたいとなった。

 ロトナとクロエはワーグナーに、ドロシーはカービングに留まって貰う。今回はメイベルをパワーレベリングを兼ねて連れて行く。王族の誰かを連れて行く必要があるからだ。


 うーん、大所帯だ。流石にエリシス達屋敷要員は連れては行けない。

 その為調整役にセチアを残す事にした。カービングの屋敷の立ち上げが必要なので、カービングに居てもらう。


 ダンジョンアタック組はこうだ。

 ユリア、アリア、メイベル、バトルシップ、ムーンストーン、ムーンライト、ブラックオニキス(セレナ、セチアは除く)


ムーンストーン

フレデリカ

ニーべルング

ミアプラ

セッカ

サラ


ムーンライト

クレア

カトレア

エトワール

アヤメ

アンバー


ブラックオニキス

ランスロット

ナンシー

シェリー

セリカ

ミザリィ

ウリア

セチア


ブラックスワン

リギア

レフトアイ

ライトアイ

トリシア


 残りは屋敷要員で、アイギスに取り敢えずボレロ組の代表をして貰う。


 このような人の割り振りとなったのであった。


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